急に思った。烏と世一を同棲させたい‼︎
てなわけでレツゴ‼︎
年齢変わってるよ!
世一は小1!
烏23ね!
俺はえらい土砂降りの雨の中、一匹の子猫を見つけたんや
「段ボール入ってる…」
「見れば分かるわ!そないもん‼︎」
そう…子猫は段ボールに入っとったんや
「親御はんに、ほかられたんか?」
「多分…?」
名前も知らへん子猫は戸惑いながらそう答えはった
「凡。名前は?」
「凡?名前?そんなものないよ」
そうか。この子は名前も付けてもらえずに、ほかられたんか…
「えらい親御はんやったんやなぁ…お顔が見てみたいわぁ…」
俺は嫌味を言うた
「ひぇ…京都弁怖いって本当なんだ」
そこか。そこなんか。ボケとるんか大真面目なんか分からへんわ
「とりあえず、俺ん家こよか」
子猫1人で夜を越すには早いと思ったもんだから俺は提案を持ちかけた
「えっ?なんで…?」
「日も沈みはったし、凡1人やったら危ないで」
「それとも…今日行くあてがもうあってはる?」
「いや…ないけど…」
「やろ?ほんならいこか」
「いや、だけど…」
あぁもうやかましいな!大人しくついて来んかな?
「ええから行くで」
俺は子猫の手を強引に引っ張り、段ボールから連れ出した
***
お風呂にて
「お風呂…入ったことある?」
「ない…ホカホカ」
「そりゃあ良かったわ。褒められてなんぼや」
褒められるのは何歳なっても嬉しいもんやな
俺はそう自覚した
「あ“あ”ぁ〜〜〜」
ドボンと湯船に浸かり声を出した
「おっさんみたい…」
「凡に比べたら十分おっさんや」
凡…えらく軽いやん…これほんまに乗っとるんか?
よく見たらガリガリや…ろくに食べさせて貰えんかったんか…
「おっさん‼︎名前は?」
ん…ちょっとカチンときよったな…
「おっさんやなくてお兄さんて呼ぼか…?」
「おにーさん!名前は?」
お兄さん。満点や…はなまるあげたる
「旅人や…烏旅人」
「烏‼︎」
そーや…合っとる
「そういえば名前無いんやったな」
「うん」
「ちょっと待ってな。付けたるわ」
「まんまるしとって、子猫みたいやから雪太郎なんてどうや?」
どうや!十分悩んだ末に生まれた雪太郎や!
「何そのネーミングセンス皆無な名前…願い下げ」
「あっそう」
なんやねん。頑張って考えてあげとったのに
気分が落ちて下を向く
ん?凡の背中に『41』のタトゥー?
「よいち…世一なんてどうや!?」
「世一…世一…ネーミング皆無の割にはいい名前。しょうがない。これでいいよ」
あっ…耳赤くなっとる。ツンデレや
気に入ったのならば何よりや
「さ!名前も決まったことやし、そろそろあがろか」
「うん」
ブォォォォォォォォとドライヤーの起動音が鳴り響く
「烏!」
「なんや」
「烏!烏!」
「なんや。聞こえとる」
俺は世一の髪の毛を乾かしながら応答する
「呼んでみただけ!」
なんや…えらいかわええやん
「世一」
「何?」
「世一」
「何〜?」
「真似や」
「はっ!」
世一は何かを悟ったような顔をする
「烏!」
「世一」
「烏!」
「世一」
「烏!楽しいね!」
俺…世一育てるわ。
「そうやな」
ーto be continuedー
世一
道端の段ボールに入ってた7歳の男の子
烏に拾われた。
烏命の恩人!かっこいい!おっさ…おにーさん!
烏旅人
道端の段ボールに入ってた7歳の男の子。世一を拾った新卒の関西人
大学生の時に上京してそのまま移り住んだ
大学は名門大学卒業済み
世一のことは子猫の様だと思ってる
コメント
2件
この物語何回か読んでるめっちゃ好みなんですょ
続きを見たいです!最高(*`ω´)b