テラーノベル
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電車のドアが閉まる。
小さい女子がホームに残ったまま、だんだん遠くなっていく。
「……無理です」
即答。
思い出して、少し笑った。
「即答すぎだろ笑」
普通あそこまでハッキリ言うか?
ナンパしても、だいたいの女子はもう少し反応がある。
困るとか。
照れるとか。
でもあいつは違った。
「ナンパなら他でやってください」
「その自信どこから来たんですか」
「軽いですね」
容赦なし。
しかも小さいくせに全然引かねぇ。
「……おもしれーやつ笑」
名前は聞けなかった。
学校も知らない。
まあいい。
どうせもう会わねーだろ。
そう思ってた。
――次の日。
部活帰りの電車。
ドアの近くに立ちながらスマホを見ていると、近くで女子の声が聞こえた。
「ねえねえ昨日さ!」
「○○ちゃん見たんだけど!」
(……○○?)
なんとなく耳に入る。
「えまじ!!?えっぐずるいぞお前」
「やばいよね○○ちゃんほんと可愛い」
「てかさ男子めっちゃ寄ってくるのに全然相手しないじゃん」
「それな!!」
「塩なのがいい逆に。」
(……塩?)
俺は少し顔を上げる。
女子たちは楽しそうに話してる。
「でもさ女子にはめっちゃ優しいんだよね」
「いやほんとに女神!!」
「昨日もさ駅で男子に話しかけられてたけど普通に塩だった笑」
その瞬間。
昨日の顔が浮かんだ。
真顔。
「ナンパなら他でやってください」
俺は思わず小さく笑った。
(あいつじゃね?)
女子の会話は続く。
「○○ほんと男子興味ないよね」
「うん、モテるのに」
「でもあの子他県の高校じゃん?」
「そうそう」
「だからあんまり見ないんだよね」
(他県?)
俺は少し眉を上げる。
電車が揺れる。
女子たちはまだ話している。
「○○小さいよね」
「めっちゃ小さい!150ちょいくらい?」
(……あー)
確信した。
昨日のやつだ。
「へぇ」
思わず小さく笑う。
名前。
やっとわかった。
「○○、ね」
電車の窓に自分の顔が映る。
俺は少しニヤッとした。
「……おもしれーじゃん笑」
昨日。
即答で振ったやつ。
名前も教えなかったやつ。
でも。
「また会えたら」
俺は小さく呟く。
「次は逃がさねーけど笑」
前回の投稿200いいねありがとうございます
( ; ; )♡今回短くてすいません🙂↕️💧いいね、コメントしてくれたら嬉しいです💟💬
コメント
2件

待ってました🎀めっちゃ読みやすいし展開おもしろいです❗️次のもまってます🪄︎︎
りりしゅな
Aya
21