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えとは、目の前の光景が信じられなかった。
さっきまで、扉の前に立っていて…?
(記憶が…ない…!)
全く覚えていない。前夜のことを。
ふと時計を見た。7時。もう朝食の時間になった
犠牲者なんて、誰もいない。それが当たり前のはず。
でも、えとは…
(…、止ま…れ…た?じゃぱぱが止めてくれたのかな…?)
安心する間もなく会議が始まった。
じゃぱぱが告げた。
「昨日の夜…」
みんなの視線が集まる。
「…えとが、深夜に廊下を歩いているのを見た…でも、いつものえとじゃなかった…」
のあが言う。
「どういうこと…?」
どぬくが言った。
「えと…どういうことか説明…」
どんどん涙が溜まっていく。
「…本当に…人狼ゲームなの…?」
「じゃあえとが…?」
みんなが次々に言葉を交わす。
ついに、えとの目から涙が流れた。
「…違う!…私は…。…なんかがあるの…!
私の中に!何かが…!…信じて…ほしい!」
その瞬間、じゃぱぱが立ち上がった。
「…えとを信じる。えとが人狼のわけない!」
うりも言う。
「僕も!えとがそんなことするはずない!」
「私も!」
「俺も!」
みんな口々に言う。
「みんな…」
ようやく笑えた。みんなで…。
「でも、これでは終わらない。
えとの中の何かを退治しよう」
もふが言った。
(そうだよ…ね…)
「タイムオーバー!!
投票の時間です。」
「「「「「「「「「「「「え?!」」」」」」」」」」」
全員の前に、どこからもなく紙とペンが。
みんなは悟った。
これからどうすればいいかを。
その日の夜。えとは鏡に映る自分を見て
決意した。
(この「契約」を切る!
絶対にみんなで…脱出する!)
えとの目の色はオレンジだった。