テラーノベル
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─堕とさないと出られない館に閉じ込められました─
注意喚起
・御本人様とは一切関係ありません
・BL(R18にはならないはず)
・zmさん総受け
・現mzybのメンバーのみ登場します
閲覧はあくまで自己責任でお願いします。
◇
布団の擦れる音。
誰かに肩を揺さぶられている。
「・・・・・ゾム!朝ごはんできたで!」
「・・・ぁ・・・・んぅ、・・・?」
ゆっくりと瞼を開けた先に居たのは、エプロン姿のトントンだった。
「・・・・・とんとん。おはよぉ」
ふわふわする頭を回して挨拶をすると、分厚い手でゆっくりと頭を撫でられた。
「おはよーさん。よく寝れたみたいやな。隈も無くなってる」
そう言えば、昨日は大先生と一緒に寝たんだっけ。
確かに変な夢は見なかったし。・・・あのおまじない、本物やったんやろか。
また顔が熱くなりそうで、誤魔化すように布団から飛び降りた。
「・・・あ、俺、料理担当なのに。」
「今日ぐらいはええやろ。疲れた日はちゃんと休むんや」
隣でそう言ってくれるトントンが、心なしか以前より優しい気がして、小さく笑みが溢れた。
リビングでは既にみんなが集っていた。
本を読んだり、ソファで寝ていたり。いつものように三者三様だ。
目玉焼きとトーストにかぶりつきながら、普段やかましい黄色頭がいないことに気づく。
また狩だろうか、なんて考えていた時、地下の書庫へと続くドアが音を立てて開かれた。
「見て!なんかおもろそうなん見つけた!!」
興奮した様子で飛び出してきたシャオロンが抱えていたのは、一冊のノート。
溶けているショッピも何事かと小さく顔を動かしている。
「ちょ、あんま乱暴に扱わんといて下さいよ・・・?」
その後ろ、ひょっこりと姿を現したのは、エミさん。
最近は書庫の整理ばかりしてて、なんか面白くない。
「何それ?魔導書?」
「いやいや、そんな物騒なもんじゃないわ。」
おちゃらけた大先生に丁寧にツッコんでから、ぱらぱらとページを捲り出す。
これだ!という風に突きつけられたノートには、古びた文字でこう書かれていた。
『王様ゲーム』
「・・・・・ん?ああ、あれか〜!人間の間で流行ってやつ!」
「え、なに?そんなおもろいん、これ」
何かを思い出した大先生がそう言ったので、少し興味が湧いてくる。
トントンも食器を片付けながら身を乗り出していた。
「このゲームはな、こんな野郎どもだけでやるゲームじゃないねん。男女で、ちょおっと大人な命令を・・・・・」
「・・・・・・おい待て。野郎どもって、俺ら、めっちゃ該当してるんやけど」
大先生の意味深な口調に、目を細めてジト目を向ける。
「いやでもな、なかなかスリリングでおもろいらしいんやでこれ〜?」
「スリリングはええけどな、倫理と命とメンタルは守ってや」
「えっ、ゾムさんビビってんの〜?」
「ちゃうわ!まともな人間なだけや!」
そんなやりとりに、ショッピが小さく笑って、
「・・・まあ、すぐ飽きそうっすね」
とソファに寝転んだまま呟く。
「お前もやるんやで?」
「・・・・は?」
「人数おらんと成り立たんからな〜」
「一人でも逃げたら次に地下掃除係やからな〜?」
俺とトントンのWプレッシャーに、ショッピが露骨に顔をしかめる。
「まじでめんど・・・・・・はぁ。やればええんやろ」
「へへっ、そうこなくっちゃあ!!」
シャオロンがいつの間にか用意した割り箸を掲げる。
「王様ゲーム、はーじまーるよー!!!」
「うるさい!」
「え、ていうか、ほんまにやるん・・・?」
小声で呟くと、トントンがこっそり耳打ちしてくる。
「まぁまぁ。誰も本気でアホな命令せえへんやろ、多分」
「多分、って。いっちゃん信用ならんやつ・・・・・・」
苦笑しつつも、配られた番号札を受け取った。
誰も止める気なんかなく、逆に楽しむ気満々。
この空気に逆らっても損やし、どーせノってまうんやろな────なんて、心の中でぼやきながら。
・・・・・・せやけど、“大人な命令”って、なんやろ。
少しだけ気になるその言葉を振り払うように、札を握りしめた。
◇
需要があったら書きます。
なんか気づいたらフォロワー200人達成してました!!まじでみなさんらぶです(きもい)
コメントもいいねもがちでありがたいです有難うございます!私のカンスト気味な承認欲求が満たされてます・・・
コメント
9件
楽しみすぎて全然寝れる^^ フォロワー200人おめでとうございます!!←早すぎるっぴ
続き楽しみだな〜!王様ゲーム系 好きなんですよね!