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番外編33 『専門外の依頼を受けた主様』後編〜とある娯楽施設を先行体験〜
『これが最後の課題……?』
扉の前に貼られた紙を読む。
『この中の一つだけ出口に繋がる扉…?外せば狼が目を覚ます…。どれが正解なの…?そんなの分からないわよ……。』
(早く出たい…扉はどれ…?)
『寄越せぇぇぇ!!』
怪物達の声が近付く。
『早く、しないと……。』
私は真ん中の扉を開く。
『お願い……っ。』
ギィィ…。
『ガルルル……っ。』
『あ、ああ…はずれ…?そ、んな…っ。』
私は後ろに後ずさりする。
トンッ。
何かにぶつかる。
恐る恐る…後ろを見る。
『あ、あああ…っ。』
『捕まえたぁぁぁ……!!』
『いやぁぁぁぁぁ!!来ないで、来ないでぇ!!』
私は泣きじゃくる。最後の力を振り絞り 私は一番左の扉を開く。
ギィィ…!
外の冷たい空気が頬に当たる。
『外……?』
『主様!!』
『みん、な…。』
(外に、出られた…のね…。)
『う、ぐすっ。べりあぁん……っ!!』
私はベリアンに抱き着く。
『っ!』
『怖かった…ぁっ。ぐすっ。ぐすっ。』
『あ、主様…?みなさん見てますから…。』
『嫌!今離したら嫌いになるわよ!』
『それは嫌です…っ。』
『いいなぁベリアン…。』
『あらら…少しやりすぎてしまったかしら……。俳優ちゃん達出てきていいわよ。』
『すみません、少し僕たちやりすぎました?』
『これは怖ぇな…主様が泣くのも無理はねぇよ。』
『すみません、つい熱が…。』
『まさかこんなに怖がるとは…。』
『僕達麻里衣さんのファンなので嬉しくてつい本気を出してしまいました。』
『ぐす、ひっく…。』
『(*〃’-‘〃)キュン』※俳優一同
(泣き顔可愛い…華麗に謎を解いた時の麻里衣さんとは大違い…。)
『ほらやっぱり可愛い泣き顔ね。でも虐めすぎたわ。ごめんなさいね。』
『じー……。』※俳優一同
『いつまで見てんすか。主様の泣き顔を見ていいのは俺たちだけっすよ。』
『ベリアンさんいいなぁ…。』
『フェネス、心の声が漏れてるぞ。』
『主様?おや…どうやら泣き疲れて寝てしまったようですね…。』
私は主様をお姫様抱っこする。
『オーナーさん。我々はこれにて屋敷へ帰ります。』
『ベリアンちゃん、麻里衣ちゃんにごめんねと伝えてちょうだい。お礼は後日送るわ。』
屋敷について主様をベットの上に寝かせる。
『おやすみなさいませ、主様。』
グイッ。
『おっと。』
服の裾を掴まれる。
『行かないで…。べりあん。ここに居て…。
今日は…一緒に寝て。』
『……。』
始まりました、理性との戦い。ベリアンはどちらを取るか。もちろんそれは主様と寝る方。
『かしこまりました。私はどこにも行きませんよ。』
主様のベットに入り目を閉じる。
一方その頃、各階の執事達。
(ベリアンさんいいなぁ…。)
(俺も主様に抱きつかれたかったなぁ。)
(主様の泣き顔…思ったより可愛かったっす。)
(ふふ、普段とは違う主様を見れて嬉しいな。)
(明日もう一度様子を見に行くか…。)
(主様の泣き顔はあんなに可愛いのか…今度は俺の手で泣かせてやりてぇな。)
(主様の泣き顔を見て味をしめたハナマルさんに注意しなければ。)
(あやつの泣き顔…悪くないな。)
翌朝――。
『すぅ、すぅ…。ん…。』
『おはようございます、主様。昨日はよく眠れましたか?』
『昨日…あ。そうね……よく、眠れたわ。ベリアンのおかげよ。』
『良かったです。』
『ありがとう…私、怖いのは本当ダメで…。百合菜の前で強がってたのよ…。』
『いいんですよ、分かってますから。これからは強がらないでくださいね。』
『えぇ。そうするわ。』
コンコンッ。ガチャッ。
『主様〜!昨日はよく眠れたっすかー?』
俺は主様の部屋を開ける。
『…え?』
ベリアンさんが主様のベットで寝ていた。
『まさか、ベリアンさん…。』
『ち、違いますよ!アモン君!これには理由が!』
『そ、そうよ、昨日私が…っ!』
『羨ましいっすー!!ベリアンさんばっかり!』
俺は主様のベットに入る。
『ちょっ!』
『俺にもぎゅーしてくださいっすよ。昨日みたいに。』
『や、やめ…っ。』
コンコンッ。ガチャッ。
『主様、おはようございま――す…。』
私の見た光景はアモン君が主様を押し倒してベリアンがそれを制止している。
『……2人とも。何してるのかな?』
『『あ……。』』
この後ルカスとミヤジから2人は怒られたらしい。
次回
番外編34『春画を見つけてしまった話』前編