ども、主です。それでは本編どうぞ!
ーれんside
次の日に行ったのは南。ということは炎属性の試練を受けるのか。行ってみると、真ん中に溶岩の泉があり、木も何もかもが燃えていた。昨日とは真逆に熱くて汗が一気に吹き出てくる。
なな「何でこんな暑いの!?」
ポルル「仕方ないですよ。これも試練の一つなので。試練の内容はほぼ同じなので。それでは頑張ってくださいね!」
レルル「待ってるよ〜!」
れん「アイツ!他人事って思ってるだろ!」
なな「まぁまぁ。早く50体倒しちゃいましょ?」
れん「は〜い。」
俺たちはまたサクサク(?)と魔物を50体倒していった。前回のより難しく、かなり時間がかかってしまったように思える。何よりもその暑さに倒れそうになった。水もなければ、休む木陰もない。時々毛先がチリチリと燃えた。なな姉もすすだらけだった。そしてついに50体を倒し終え、溶岩の泉に向かい、ヒッポカムポスのときのように叫んだ。すると、今度現れたのは炎を纏った龍。
その龍は夜刀神(ヤマトノカミ)と名乗った。
れん「うわぁ、、、すっごい炎、、、。」
夜刀神「じゃろ?ワシの自慢の身体じゃ。、、、それにしても子供がこんなワシと一勝負を願うとは、とんだ愚か者だ。」
なな「あの!ヒッポカムポスさんをご存知ですか?」
夜刀神「それがなんじゃ?知ってはおるが、、、」
なな「私達、『イロアス』と呼ばれる種族のまつえらしいんです!何か、イロアスの勇者について知っていることがあれば、教えて下さいっ!」
イロアス、という言葉を聞いて、夜刀神は目を大きく見開いた。ギラついた目を凝らして、俺たちをじっくりと見る。たとえ周りが暑くても、その時間だけは寒く思えたくらい、緊張が走った。しばらくして、夜刀神はため息をついて、ゆっくりと口を開いた。
夜刀神「、、、あやつのことに関しては何も知らん。」
なな・れん「、、、え、、、?」
夜刀神「ワシも奴とは一度戦ったことがある。しかし、ワシを上回る強さと正義感を持っていた。ワシは彼に聞いたんだ。『何故そんなにも強い志が持てるのか』と。ワシに勝ったときの彼はすすだらけだし、やけども酷かった。歩くのもやっとのような状態で、ワシを打ち倒した。それでも諦めないと叫んだ彼の姿にワシは心打たれたんじゃ。それで先程のようなことを聞いたのだが、彼は何も答えてくれずに去っていってしまった。だから、彼のことについては何も知らないのじゃ。」
れん「そんなぁ〜!また振り出しに戻っちゃったじゃ〜ん!」
夜刀神「すまんなぁ。ワシも何か知っていたのなら力になりたかったのだが、、、。おぉ!そうじゃ、お前たち、この森を抜けるならば、これを持っていくが良い。」
そういって渡してくれたのが、炎が中で燃えている石。とてもきれいなものだった。
夜刀神「もしものときはそれを使ってワシを呼びなさい。知識で力になれなければ、能力でワシの力を貸そう。」
なな「、、、!ありがとうございます!!」
れん「おっさん案外優しいんだな。」
なな「コラ!」
夜刀神「気にするな。ワシだってもう年なのは感じとる。」
そんな何気ない会話が絶えない心の炎を燃やした。
はい!いかがでしたでしょうか?いいねやコメント、フォローよろしくおねがいします!それじゃ、おつてぬ〜
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!