視線

目黒ーごめんね、守れなかった。

渡辺ーううん、あそこにいたら誰でも無理だ。

目黒ー痕残る？

渡辺ー縫ったからな、薄っすら残ると思う。

目黒ー悔しい。

渡辺ー男だからこんな傷平気だ。

目黒ー綺麗な肌なのに。

渡辺は、怪我した方が良かった。

いつまでもあの視線に耐えていなければならないのは苦痛だった。

傷はいつか癒える。

やっと、夜眠れるようになった。

あれから２か月。

背中の傷も癒えた。

今では赤い線が入ってるだけだ。

触っても痛くない。

目黒ー今回は辛かったね。

渡辺ーん。

目黒ー傷は？

渡辺ーもう大丈夫。

目黒ー触っても痛くない？

渡辺ー痛くないけどしないぞ。

目黒ー何で？

渡辺ー見られたくない。

目黒ー見せて。自責する。

渡辺ー蓮・・。

渡辺は、シャツを脱ぐ。

背中を向け目黒に声をかける。

渡辺ーお前のせいじゃない。あの女の行動は誰にも予測できなかった。

目黒ーでも！

渡辺ーあれだけ周りにメンバーがいたのに、誰も間に合わなかった。

目黒ー傷が少しずつでも薄くなってくれたらいいな。

渡辺ーそのうち消えるさ。

目黒ー翔太くん。

渡辺ー・・仕方ないなぁ。

目黒ーシャワー浴びてこよう？

渡辺ー傷もちゃんと洗ってくれ。

目黒ー分かった。

渡辺の背中にシャワーの湯を当て、キスをする。

上から下まで舐める。

傷が歪む。

渡辺からは甘い声。

目黒は後ろから渡辺を愛する。

身体を密着させ、前に回した手で、胸を弄って渡辺の物を扱く。

渡辺は自分の手の持って行き場がない。

目黒の腕を掴んでいる。

目黒ー翔太くん、自分で出来るよね？

渡辺ー恥ずかしすぎ。

目黒ー後ろ解すからね？

渡辺ー・・。

渡辺が逆上せるというまで、身体中に目黒はキスして後ろを解し背中を舐める。

渡辺ーみ、水。

目黒ーはい。

渡辺ーお前、今日はしつこい。

目黒ー翔太くんを失わずに済んで気持ちが溢れちゃった。

ベッドで2人抱き合ってキスして笑い合う。

渡辺は密かに、自分の盾になって、目黒が怪我しなくて良かったと思う。