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私は、千葉県の普通の病院で生まれた。私は、この生活はとてても楽しかった。あの頃までは。
小学2年生。音楽コンクールで、落選した時の話。私は涙と鼻水を出して泣いていた。
「もう…泣かないの…ハル。ハルの演奏とても素敵だったよ?」
「うん…」
「また次で頑張りましょう?ね?」
「うん…」
「ジュース飲む?買ってくるから座って待っててね。」
コンクールのときは、涙と鼻水でしょっぱかったのを今でも覚えている。
その時、青い髪の毛の男の子が私に声をかけてきた。彼の名前は青野一。コンクールをずっと1位で取り続けているトップの実力者。
「ねえ、君!ブルッフ好きなの? 」
「……あ、あの…」
私は嬉しかった。落選した私に声をかけてきた人なんていなかったから。
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本人は当時のことをすっかり忘れているけど、あの時のあなたはとても輝いていました………
そして…あの出来事から数年が経ち、中学に入学した。そして私は初めての友達ができた。彼女の名前は秋音律子。りっちゃんはとても優して、私と違って、友達もたくさんいる。私がりっちゃんと仲良くなったのは、猫がきっかけだった。
「あなた、猫飼ってるの?」
「ええ?!な、なんで知って?!」
「私も、猫飼ってるよ。」
りっちゃんがあの時の私に声をかけてくれた。
でもその幸せは一瞬で終わった。中学2年。あの子と一緒のクラスになったとき。私は、篠崎にいじめられ、転校する事になった。りっちゃん。逃げてごめんね。
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「そんな事ないよ。」
「え?」
「ハル、知ってる?その、一言で…でどれだけ、私が救われたか………ハルが………私の居場所を…作ってくれたんだよ…………?」
この思いは永遠に崩れない。
End.