テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
いきなり始まりますよ〜
さんぱちのBLちゃんです〜
地雷さん逃げてってね〜〜
今のうちだよ!!
その瞬間、会場中の空気が震えた。
アップテンポな曲のラスト、ダンスのフォーメーションが重なったその一瞬。勇斗は隣にいた柔太朗の腰を強引に引き寄せると、ファンの悲鳴のような歓声さえも遮るように、その白い…..いや、耳元にかかるほど深い位置に唇を押してた。
「…..っ!?勇ちゃん、バカ……っ」
柔太朗が目を見開いて硬直する。マイクを通しては聞こえない、けれど確実に届く拒絶と甘えの混じった声。勇斗はわざと、柔太朗のうなじに熱い吐息を吹きかけ、不敵な笑みを浮かべて離れた。
メンバーもファンも「いつもの仲良しアピール」
だと思っているかもしれない。けれど、勇斗の指先は微かに震えていた。柔太朗の肌に触れた瞬間の、あの柔らかさと体温。
(…..あんな顔、俺以外に見せんなよ)
ステージの照明を反射して輝く柔太朗の瞳は、潤んでいて、どこか誘うような色を帯びていた。
帰宅して早々、柔太朗は「ありえない」とばかりに不機嫌な顔でソファーに深く沈み込んでいた。
「勇ちゃん、今日のはやりすぎ。…..バレたらどうするの」
「….バレないよ。みんな、俺たちのこと『仲良し』だと思ってるから」
勇斗はジャケットを脱ぎ捨て、柔太朗の前に立った。
柔太朗はツンとした態度を崩さないが、その手は落ち着かずに膝の上のクッションをぎゅっと握りしめている。
「柔。こっち向いて」
「…..やだ。今日はもう寝る」
立ち上がろうとした柔太朗の腕を、勇斗が逃さず掴んで引き寄せた。そのままソファーに押し倒すような形になり、二人の距離がゼロになる。
「…..寝かせないって言ったじゃん。ステージであんな可愛い顔して、俺のこと煽ったんだから」
「煽ってない……つ!勇ちゃんが勝手に…..」
言い返そうとした柔太朗の唇を、勇斗の親指がなぞった。
柔太朗の瞳が、一気に熱を帯びる。付き合って5ヶ月。勇斗にはわかる。これが、柔太朗の「甘えたいモード」のサインだ。
「…..ねえ、勇ちゃん」
さっきまでの強気はどこへ行ったのか、柔太朗が消え入りそうな声で呼んだ。自分から勇斗の首に細い腕を回し、顔を胸に埋めてくる。
「…..なに。言わなきゃわかんないよ」
「…..バカ。….もう、我慢しなくていいって、言ってるの…..」
その瞬間、勇斗の中で張り詰めていた「理性」という名の糸が、音を立てて断ち切れた。
柔太朗の腰を抱き上げ、膝の上に跨がせる。自分を見上げる柔太朗の表情は、もはやアイドルのそれではなく、一人の男に愛されたがっている「恋人」の顔だった。
「……柔。明日、腰が痛くても知らないからね」
「…..ん、…..勇ちゃんが、優しくしてくれれば、いい……」
勇斗の手が、柔太朗のシャツの裾から滑り込み、熱を持った肌を直接なぞる。柔太朗はびくんと肩を震わせ、勇斗の肩に顔を埋めて「んっ……」と甘い吐息を漏らした。
「…..っ、ほんと、お前……かわいすぎ」
勇斗は柔太朗の項に深く顔を埋め、独占欲を刻みつけるように何度も唇を寄せた。
静かな部屋に、二人の重なる鼓動と、熱い吐息だけが響き渡る。
外の世界では「完璧なアイドル」の二人も、この部屋の中では、ただお互いを求め合うだけの、ただの男だった。
リビングのソファーでは収まりきらない熱を抱えたまま、勇斗は柔太朗を軽々と抱き上げ、寝室のベッドへと運んだ。
シーツに沈み込む柔太朗の体は、驚くほど白くて、しなやかだ。
「…勇ちゃん、ちょっと待って…..」
柔太朗が、顔を赤らめながらシーツをギュッと掴む。ツンデレな彼が、こうして「待って」と言うときは、拒絶ではなく、あまりの熱量に溺れそうな自分を必死に支えようとしている証拠だ。
「待たない。….さっきから、ずっと我慢してた」
勇斗は柔太朗の両手首を優しく、けれど逃げられない強さで枕元に固定した。
上から見下すと、柔太朗の瞳は潤み、薄く開いた唇からは熱い吐息が漏れている。27歳の男としての独占欲が、勇斗の胸の中で暴れていた。
「…..ねえ、柔。今、どんな顔してるか分かってる?」
「…..わかん、ない……勇ちゃんが、変なこと言うから……」
柔太朗は視線を逸らそうとするが、勇斗の指先がその顎を優しく上に向かせる。
逃げ場を失った柔太朗が、覚悟を決めたように勇斗の首に腕を回し、耳元で掠れた声を漏らした。
「…..勇ちゃん。…..もっと、こっち、きて」
その一言が、勇斗の理性を木っ端微塵にした。
重なる体温。シャツの隙間から滑り込む勇斗の手が、柔太朗の脇腹から背中へと這い上がり、その繊細な肌を熱くさせる。柔太朗は「っ……んあ」と、自分でも驚いたような甘い声を上げ、勇斗の肩に顔を埋めた。
「…..柔の肌、熱すぎ。…..俺、もう止められないよ?」
「…..止めなくて、いい。……今日は、勇ちゃんの好きにして……」
普段の「ツン」が完全に溶け出し、純度100%の「甘え」に変わる瞬間。
勇斗は柔太朗の鎖骨、そして首筋へと深く唇を寄せ、そこに消えない痕を刻みつけるように吸い上げた。柔太朗は指先を勇斗の髪に絡ませ、震える吐息を何度も吐き出す。
「….勇ちゃん、苦しい…..けど、もっと、して……」
シーツが乱れ、二人の境界線が曖昧になっていく。
あと一歩踏み込めば、もう戻れない。そんな危うい均衡の中で、勇斗は柔太朗の潤んだ瞳を見つめ、熱く重なる心音を全身で感じていた。
「…..柔、愛してる。…..世界で一番、俺だけのものだ」
深夜の寝室。
甘い蜜のような沈黙と、熱い吐息だけが、二人の世界を埋め尽くしていった。
カーテンの隙間から差し込む朝日が、乱れたシーツの上を滑る。
先に目を覚ましたのは、勇斗だった。腕の中には、昨夜の熱に絆されたまま、規則正しい寝息を立てている柔太朗。
(…..ほんと、寝顔は天使なんだけどな)
昨夜の「勇ちゃん、もっと…..」という甘い声を思い出し、勇斗の口元が緩む。そっと指先で、柔太朗の白い頬に触れた。
「…ん、…..おはよ、勇ちゃん…..」
柔太朗がゆっくりと目を開ける。まだ夢心地のような潤んだ瞳。
けれど、昨夜の記憶がフラッシュバックしたのか、一瞬で顔が真っ赤に染まった。
「….っ!な、なに見てんの。あっち向いて」
いつもの「ツン」が戻ってきた。シーツを顎まで引き上げ、顔を隠そうとする柔太朗。でも、勇斗はその上からぎゅっと抱きしめる。
「隠さなくていいじゃん。…..昨夜、あんなに可愛かったのに」
「…..うるさい!昨夜のは、…..その、なんかおかしかっただけ」
「おかしかっただけ、ねぇ?…..俺のこと、あんなに離さなかったのは誰だっけ?」
「…..っ、もう言わないで!」
柔太朗は真っ赤な顔で勇斗の胸をポカポカと叩くが、その力は驚くほど弱い。
結局、自分から勇斗の腕の中に収まり直して、小さな声で呟いた。
「….朝ごはん、作ってくれたら許してあげる」
「はいはい。柔の好きなやつ、気合入れて作るよ」
勇斗は柔太朗の額に優しくキスを落とすと、名残惜しそうにベッドを抜け出した。
アイドルとして輝くステージも最高だけど、この「二人だけの、誰にも見せない時間」こそが、何よりも代えがたい宝物だった。
お疲れ様です〜!
短編ですが、初めてBL小説書いたので誤字脱字だったり、変な言葉遣いのとこがあるかもしれません💦💦
大目に見てください!!気にしないでください!!
じゃさよなら〜