洋風の新聞紙に丸められて、ガーネットの色に、精液を垂らしたように花弁の先が白く染まってる薔薇は、街中で裸体を売ると、薔薇の華を一輪手にしてキスした姿は本当に独特に夜伽を思わせる物に思えて、先程のあの子がジョージに渡した時、隣にベルがいたにも関わらず、それすら厭わずに差し出したのは生活に困っていたのを実感すれば、ベルの表情は曇っていく。
それを見たジョージは優しくベルの頭を撫でて行けば、コツコツと歩む先に古くも学校よりも大きくアンティーク式のデザインと、筆記体の如く美麗な曲線美で作られたフェンスに門がある、ベルの家が見えればジョージは、撫でる手を離してベルに手をひらひらと妖精が宙を泳ぐように嫋やかに手をふる。
『変な話してごめんね。ベル……。家についたし、また会えたら、その時、遊ぼう?』
『分かりました。……有難う?ジョージ。またね?』
不思議なくらい可笑しな雑談に闇夜に消えゆるように、伽藍堂となった屋敷に扉を開いて、中に入るベルであった。
数時間後、艶美なるシャンデリアは光すらも出さずに室内の地下の図書館のように本棚が陳列されて、燭台をアンティーク長テーブルの上に光を揺れ動かせ、その周りには純白の白を垂らしたように深紅の薔薇を染めらせた売春婦が売っていた買ったら、薔薇に口付けてこの美しい華のように、良い気持ちにさせると仄めかしたような薔薇を大量に花瓶に添えた状態で置かれていた。
埃を払ったばかりのソロモンの72の悪魔の本に、召喚の儀式の本が開いた侭散らばり、特異な陣営が刻まれたヴァイオレットの紙のも置かれるのが燭台の蝋燭の揺れの中に見えた。
トパーズや、サファイア等の魔力が詰まった宝石が入ったヴィンテージスタイルのジュエリーボックスや、孔雀や梟の羽ペンが羽ペン掛けに突き刺さっており、木製のアンティークデザインの箱にはエルフに、ピクシーの羽や、人魚の涙が詰まったコルク蓋のガラス小瓶に、バジリスクの猛毒が入った小瓶に、毒消しに効果があるとされてる青い薔薇の棘が入った瓶、ローズマリーや、レモングラスを乾燥させた物に、水晶を宝石がティアラの如く散らばめられたロココデザインのエッグスタンドの上に置かれている中芳しい食事の香りがした。
質素なパンとヴィシソワーズに、ラタトゥーユとクランベリージュースをカトラリーと一緒に並べてられており、片手でフォークを握りしめながら、ベルはテーブルに置きっぱなしの古本を読みながら食事をしているのを鳥籠に入ってる昨日師匠から貰った天使のような鴉が眺めていたのであった。
『明日はエクソシストとしての仕事が、夜にあります。……それなのに、こんな風に不安な気持ちになるなんて……。…昔っからイジメられやすいが、…その度にジョージが私を助けてくれて、…家に帰ったら、師匠やお母様が慰めてくれたのに……。嗚呼、暗い話してごめん。』
ベルは鴉に話しかけるようにしながら、また一口とラタトゥーユを口にする。しょっぱくて、涙がまたホロリと顔を伝う。
『あっ、……私、…あんな風に人にイジメられて、こんな人生、一人で抱えるの辛いです。ジョージだっていつかは、友よりも可愛らしい恋人だって出来るし、現に師匠もお母様も、今は居ない……こんな救いようの無い私の人生、価値なんてあるのだろうか。……私、弱いままで』
涙がぐしゃぐしゃになっていき、食事が上手く喉を通らない中、鴉は心配そうにベルを見つめた。
ベルは安心させる余裕が無いのか未だに涙時雨を出す。
『……もう、やだ。…こんな風にイジメられるなんて、私。…ハブられたに口を開けば肯定的な言葉は出ずに……なんで、私だけ…』
段々とネガティヴな言葉は、可笑しいくらい頭から浮かんでは流れ出てくると、次第に意識は朦朧としてベルは倒れてしまった。
傍らに天使のような羽を持つ鴉が驚いてか羽をゲージが揺れるまではためかせるのを最後の記憶に、映るまで。
『起きて?…起きよ、ベル。』
『……ん?…なんでですか?私は、もう目を覚ましたく無いんです。』
『待て。我が少し見なかった内に汝に悪魔が迫ったようだな。…あの我が掛けた保護魔法が効かないとは…。我が実態は無いから仕方無いが…』
『……実態?貴方は誰なんでしょうか?』
『我はヘラクレスだ。多分、聞いたらベルは嫌悪しそうだが、本日ベルに危機があるのを知って、夢で保護魔法を掛けた物だ。』
『妖精でしょうか?…まさか天使?』
『いや、私はそのどちらでも無い。ベル、お願いだからこれを飲んでおくれ?』
瞬くと、テーブルには純白の鴉が小瓶からとってきたのか青い薔薇の棘をソファで寝転がるようにして意識を失っていたベルに飲ませようと嘴で加えてベルの口に口渡しをした。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!