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『吸血鬼といじめられっ子』のifです
そちらをお読みになってから読むことをおすすめします
もしもの話。
もしもアメリカが、生き返ったら?
ソ連×アメリカ
生暖かい血が体に付着する。
この血は、今自殺したアメリカの血。
☭「……」
☭「自殺…か…はは、あはは…」
…どうして、こんな虚しいのだろう。
分からない。分からない分からない分からない……分かりたくない。
こいつは人間で、俺は化け物なのに。まだ会ったばかりで、心も溶け合ってない他人なのに。
…なのに、こんな、こんな感情……
☭「……。」
アメリカが死んでから1日が経った。俺はまだ、あの場から動けずにいた。
☭「……」
ふと窓の方に目をやると、閉め切ったカーテンの隙間から太陽がこちらを見ていた。
…そうだ。いっそのこと、死んでしまおう。この気持ちも、体も、何もかもを燃やしてしまおう。
俺は吸血鬼だから。日に当たるだけで死ぬことが出来る。
…そういえば。
「吸血鬼の血を人間に与えれば、その人間も吸血鬼になる。」
そんな話を聞いたような。
☭「その方法を使えば、アメリカは…?」
“生き返る”
☭「…」
1日ぶりに、俺は体を動かした。
それから俺は、アメリカを蘇らすため彼の体を綺麗に洗った。…ついでに俺の体も。
それから、傷口も丁寧に塞いだ。もう痛い思いをして欲しくないから。
全ての準備が整い、俺は寝ているアメリカの口に自分の血を垂らした。
☭「…」
これで…アメリカは…
☭「吸血鬼…に…」
これでいいんだ、きっと。
翌日。
窓からさす月の優しい光で、目が覚めた。
☭「…?」
いつの間にか寝てしまっていたようだ。 俺はベッドに腕を置く形で座っていた。
そのベッドで眠っていたアメリカの様子を見ようと、そちらに目をやる。
☭「は…」
消えていた。アメリカがいない。
☭「ッな、どこにッ──!」
俺は慌てて辺りを見回す。窓の方に目を向けると、そこには青年が───アメリカが、いた。 立派に空に浮かぶ満月を見上げ、静かに立っている。
☭「アメ、リカ…?」
震えた声が、俺から零れた。
?「…!」
するとアメリカは振り返り、こちらに微笑んだ。
…その右目を、黄色に光らせながら。
続くかは未定。多分続かないです
今更ですが設定⬇⬇
ソ連
山の館に住む吸血鬼。人間に恋をしたのは2回目。
目はオッドアイで、正面から見て左が赤、右が黄色。赤い目の方に眼帯をしてる。
惚れた理由
顔。後々中身も好きになるはず。
アメリカ
名家の生まれ。長男だが、目の色で虐待、いじめを受けた。限界が訪れ、山の館で自殺を図ろうとしたところ、出会った吸血鬼に止められた。
目はどちらとも青。吸血鬼になった今は正面から見た右側が黄色になっている。
いじめ、虐待の理由
赤い目が高貴とされる家に生まれたため。