深澤が岩本にキツいのにはもう一つ理由がある。

愛してくれないのだ。

一緒に眠っても抱きしめてキスして眠るだけ。

もう飽きられたのかと思い、聞きたいけど聞けずにいる。

不安なのだ。

女性に優しい岩本を見てると。

この気持ちは渡辺にも言ってない。

深澤ー照、今日泊まってく？

岩本ーいや、帰る。

深澤ーそう？

岩本ードラマの台本覚えなきゃだろう？

深澤ークランクアップしたじゃん。

岩本ー俺はな。お前はまだだろう？

深澤ーさ、寂しいじゃん。

岩本ーじゃあ、一緒に寝てやる。

本当に抱きしめて眠るだけ。

深澤から誘うなんて恥ずかしくて出来ない。

今夜も不安な気持ちのまま眠る。

毎日が過ぎてく中で不安な気持ちは大きくなる。

気分も沈みがちになる。

仕事はきちんと出来る。

終わった後とか、帰る時にふと寂しい顔をしてしまう。

岩本ー今日はもう終わりだろ？

深澤ーん。

岩本ーちょっと打ち合わせしてから行くから。

深澤ー分かった。

岩本ー疲れてたら寝てていいから。

深澤ー待ってる。

岩本ーじゃあ後で。

寝てていいからって何もする気ないんだ。

何のために来るんだろ？

深澤は深いため息を吐き帰路についた。

何もする気が起きない。

岩本が来るまでどうしよう？

コーヒーを飲みながら岩本を待つ。

１時間ほどして、玄関のドアが開く音がした。

深澤はソファで眠ってしまったようだ。

岩本ー寝てたか？

深澤ーん、おかえり。

岩本ーただいま、コーヒーもらえるか？

深澤ーすぐ淹れる。

岩本ー風呂入ったか？

深澤ーまだ。

岩本ー一緒に入るか？

深澤ーうん！

岩本ー寂しかったって顔してる。

深澤ーん、照が忙しいから相手してくれなくて。

岩本ーこうやって、来てるじゃないか。

深澤ーそうだけどぉ。

岩本ー当分しないぞ。

深澤ー何で？嫌いになった？

岩本ー違う、お前ドラマやってるし、その次は舞台あるし。

深澤ー休みだってあるよ？

岩本ーじゃあ、身体に負担のかかるのは無しな。

深澤ー・・。

岩本ー気持ちいい事だけしてやる。

深澤ーバカ！

一緒にお風呂に入った。

シャワーの下で熱いキス。

ボディソープで優しく身体を撫でる。

岩本が膝をつき深澤の物を口にする。

深澤は岩本の頭を自分に引き付けている。

深澤ーんっ・・はっ・・。

岩本ー・・。

深澤ーもっとぉ・・んっ・・。

岩本ー腰が揺れてる。

深澤ーやぁっ・・はっ・・。

岩本ー・・。

深澤ーいいっ・・いいっ・・。

岩本ー指1本入れるぞ。

深澤ーたりな，・い・・。

岩本ーだめ。

深澤ーもっと・・気持ち・・いいっ・・。

岩本ー・・。

深澤ーあっ・・出ちゃうっ・・。

岩本ー・・。

深澤ーやぁっ・・はっ・・はっ・・。

岩本ー・・。

深澤ーあっ・・あっ・・出るぅ・・。

岩本ーおっと、座れ。

深澤ーはぁ・・はぁ・・。

岩本ー気持ちよかったか？

深澤ー照も・・。

岩本ー俺はいい、明日も早いだろ。

深澤ーでも。

岩本ーまた休みの日でもお願いする。

深澤ー腰が・・。

岩本ーマッサージしてやる。

深澤ーありがと、大好き。

忙しくさせてもらってるのは有り難い。

だが、愛してもらえないのは寂しい。

深澤は贅沢な悩みだと思っている。

好きだって、愛してるだって、ちゃんと言ってくれる。

抱きしめて眠るだけでも幸せ。

いっぱいキスして不安を取り除き時には深澤の膝で眠ってくれる。

渡辺が幸せそうな顔してるって揶揄う。

煩い、幸せなんだ。

完