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「どうしたの?つれないねぇ」

おまえに“つられる”くらいなら、処刑台に吊られた方が1000倍ましだッ!ああ、気色わる!!おまえなんか✖️✖️に✖️✖️して✖️✖️✖️しちまえ!!!

「あはは・・・。お久しぶりです。師匠、元気にされていましたか?」

「あんたねぇ。そんな話、しに来たんじゃないんじゃないでしょ?」

まさか。あり得ない!気色の悪いことだけが唯一の個性な師匠がこんな格好のいいセリフを吐くなんて。こっちが吐いちまいそうになる。おぇ。

「し、師匠。流石です」

拍手すなっ。

「だって、だって!!!!」

?????

「“あんたたち”が、なんの用もなく、わたしなんかに会いに来てくれたことなんてないでしょ!!!おヨヨヨヨヨよッ」

「!!!!?」

あー、無理だ。やっぱキモい。一瞬でも「この師匠、カッコいいかも」なんてイカれたことを考えた自分をブッ飛ばしたくなる。なんだって、こんなキモいんだ?バーテンダーで陰陽師ってだけで、だいぶキャラ立ってんのになぁ。この人。

おい、なぁ。

「なに?」

このまま、ズルズルとギャグやったってラチが開かねー。さっさと、ミステリーらしく、本題のアレを聞いちまった方がいいぜ。

「そう?・・わかったよ」

なんで、もっと欲しがってんだ?こいつは。

「あの、師匠。エクトプラズマ(※第6話参照)についての質問なんですけどーー」

「なに!??来たの!?」

切り替え早ッ!演技だとしても、いや、あのキモさとバカは演技じゃねーだろうが。流石になぁ、師匠の「陰陽師スイッチ」入るの、いつもより早すぎじゃね?

「エクトプラズマ。あれね、じ・つ・は、わたしが送ったの♡」

は????

「え???」

おい、ちょっと代われや。

「あ、ちょっと」

ねぇ、ダメだってーーー。

「師匠???“僕”、聞こえなかったので、もう一度、『僕に』おなじように言っていただけますッ?」

「エクトプラズマ。あれね、じ・つ・は、わたしがーーー」

「ッ!篠原(シノハラ)には心配かけるわ、店のガラスの修理費は負担しなきゃだわ!!!ざけんじゃねェコノヤローがッ!!!」

バキバキ、ガスッという、悲惨な音と「イヤァァァァァァァァァァァ♡」という、師匠の悲痛な叫び以外、しばらくは何も聞こえなかったが、やがて、顔に青アザを作った師匠がピクピク横たわっているのがハッキリ見えた。

・・・気、済んだ?

「いい!最ッ高にいい」

だから、兄さんは魂をやった方がいいんだ。兄さんは乱暴だから。わかってる?

「ああ、感謝してるよ」

はぁ。事後処理、どうしようか。

幽霊探偵なんてやってられるか

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