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私は目を覚ました。
ここは…?あれは金髪の女の子とそのお母さん?
「あははっ!お母さん!今日はねお花の冠を作ってきたの!私もいつかこんな綺麗な冠を被れたらいいな…」
「あなたならなれるわ素敵な女王に…」
女王…?なんのことを言っているんだろう…?でもこの光景には見覚えがあるような…なんだろう…
そこで夢は覚めた。
「おはよう。星蘭ちゃん!」
「うわっ!って…もう朝か…」
「深い眠りだったわね…そうだわ!今日はお出かけをしましょう!」
「おで…かけ…?」
「ここにきて混乱してるかと思うから少しでも気晴らしにと」
悪い話ではない。私もここの住民として生きるならこの世界を知っておくべきだ。
「う…うん。分かった。準備するね」
「やった〜楽しみ♪」
やっぱりお気楽な人だな…出会った時とかなり印象が違う…綺麗な人ではあるけど性格はギャップというか驚いたな。
「じゃあ。準備もできた事だし早速行きましょう」
「うん」
最初に連れてこられた場所は…市場のようなところか…
「今日も沢山店が出てるわね〜」
たしかに店はかなりの数がある。見た目の割に栄えているようだ。
その後も色々この世界を案内された
「どう…?」
「どうって?」
「いや。この世界があなたが思うにどういう感じかなって」
「そうだね…意外と栄えてるんだなって…あと綺麗だった。私が住んでいたところよりも」
「あなたの住んでいた世界も綺麗ではないの?」
「いや。ここの方がよっぽど綺麗。私の世界は人間の欲で溢れていて勿論綺麗なところもあるけど欲の方が多いと思う。でもここは違う。みんな欲なんてものを感じない。そういう意味で綺麗ってことなの」
「なるほど…。うーん。あなたは人間が嫌いなの?」
「うん。でも自分も嫌い」
「?どういうこと?」
「私記憶ないって言ったでしょ。でも人間が嫌いなこととそれくらい自分が嫌いってことは覚えてる」
「そうなのね…思い出すといいね。記憶。」
「…」
思い出すべきものだろうか私の記憶は戻っていいものだろうか…そう思っていた矢先…
ガッシャン!
「!」「!」
「え?なになになんの音かしら」
「わからない…」
「とりあえず行ってみましょ!」
「え?えっあっちょ…」
「ここから音がしたわね」
おそるおそるみてみると
「なに…あれ…」
その光景は人間が人間を食べている?
いや恐らく食べているのは人間ではない化け物だ。
「あなたはここに隠れていなさい」
「え?」
「ちょっとだけ頑張ってくるね」
そういいさくは化け物に近づいていった
「ねぇ?あなた何をしているの?」
「お前には関係ないだろ。食事だよ。」
「ふぅん。初めて見たわ人間を食べるなんて」
「早くうせろ。さもなくばお前も…」
「さくっ!」
そう言いかけると何かが光った
「うっ!」
「ごめんなさいね。私もここで死ぬ…あっ…」
「そんなので俺を倒せるとでも思ったのか」
「さっ…さく!」
私の体は言葉を発するよりも先に動いていた
「さくを離しなさい!じゃないと…」
「星蘭なにしてるの!?隠れてなさいって…」
「お前もこの女のようになりたいのか?」
「うっ…」
すると私の中で何かが目覚めた。
「な…なんだ…この力…痛い…痛い…」
え?自分でも何が起こったかは分からなかった。
いつの間にか化け物は消えていた。
「ゴホッゴホッ…」
「さく!!」
「やった…じゃゴホッ…能力…」
能力?これが私の?言葉が出なかった。私にもあったなんて…
「はぁ…随分よくなったわ。あなたの能力はそうね星と月を生み出し操るこんなところかしら」
「??」
「多分あの化け物はあなたのその光で死んだのね」
未だに整理できない。
「とりあえず説明はまたあとね。とりあえず家に帰りましょう」
「う…うん。」
「それで?どうだったの?」
「すみません。女王様姫は見つかりましたが取り逃しました」
「ふぅん…やるじゃない…まぁ待っておきなさい私の可愛い娘…ルナ…」