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13 - 沈んで、嗤って/sm##

♥

809

2023年12月26日

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沈んで、嗤って。/sm##










※自/傷シーン詰め込み、短いです

※すーぱー自己満

※閲覧注意

※暖かい目で見ていただけると嬉しいです











____________












smside














「…ッ、すーっ、ッ…はぁーっ、」



暗い部屋、喉まで掛かった布団。

静かに深呼吸をする。


今日の俺はなんだかおかしくて、


胸が苦しみでいっぱいで。


頭もいたくて。


指先はカタカタと震えている。



『辛い』としか考えられなくて、


肺に吸い込まれていく、

冷たい空気ですら、

毒に蝕まれている気がしていた。





__




日々の生活に心身を削られている。

生きづらさに悶えている。


次第に心は壊れて


今ではもう、

何が辛いのかすらもわからなくなった。


ここ最近は寝れなくて、


いや、何故か寝るのが怖くて、



その結果、

自律神経というやらは壊れかけ、

さらに精神が狂う。


そんな中探すのはいつだって、

__ねない理由。


心臓の奥底から、訳の分からないものが

炭酸のように溢れだしている感覚。


何が嫌で、どうしてこんなにも

__にたい、と思ってしまうのか。


どうして心のどこかで、

生きていたいと思えてしまっているのか。



衝動的に、感情的に。


いつの間にか自分を

追い詰めてしまっていたようだ。


sm「ッ…」


視界が悲しい何かで塞がれる。




どうにかこの状況を落ち着かせたくて、


刃物を取り出してみる。



手にした途端、鼓動がうるさくなって、

無いに等しい理性が、何か叫んでいる。


でもそんなもの、聞こえるわけもなく。




「ーッ、…““」





自分なんか傷つけて、

何が楽しいんだろう。

症状は悪化し続けている。


ただ傷跡が加わっただけ。


でも何故だろう、

少しは安堵できた気がした。



でも、まだ足りない。



満たされない。




刻む。




刻んで、




もっとくるしくなって、




もっとあたまがぐるぐるして




じぶんがわかんなくなりそうで



とまれない




「ーッッ」




途端にこころのどこかが、


「だ、…め、ッ」


と声をあげる。




理性を失いかけた俺の手首には、

鮮やかな朱色が溢れていて、

そのせいか指先がピリピリと痺れている。


急いでティッシュを取り、抑える。


「、俺っ…」


それが落ち着いた頃にはもう、

2時は過ぎていて。


また、先程のような苦しさが襲ってくる。



首に手を押し付け、

ぐぐぐ、と力を加える。



「ッは…、ぁはッw……ッ、」



今の俺には、

これが一番必要な気がした。


首だけじゃなく、頭にも苦しみがまわる。


脳内に小さく、甲高い音が鳴り響く。


息を止めて、この感覚に浸る。


手のひらから感じる、

どくどくとした鼓動が

生きていることを実感させてくれる。


力を強めていく。


また意識はぼやけていく。


気を抜いたらこのまま

しねてしまいそうで、



とてつもなく心地良い。



いつの間にか

さっきまで感じていた辛さは、


心から解けるように無くなった。



「ど…か、してる……、wおれ……、」



なぜこんなに自/傷に

縋ってしまうのか。


なぜ傷ついた心を、

一時的に癒せる力があるのか。


それだけは分からなくて、



結局どうでもいいや、なんて。



「…、」



視線を移せば、


ちょっとずつ貯めていた

きっと致死量の薬達。


本来は、

自分の感情を抑えたりするための物だが、

副作用がどうも強く、


適切な量だけでも目眩がするほどで。



これらを一気に全部飲んだら、


最悪倒れて病院行き、くらいだろうか。


そんなことなんてしたら、

唯一の大切な仲間が

傷つく羽目になってしまうかもしれない。 


なんて妄想して、馬鹿馬鹿しくなる。




、ただ苦しみたいだけの俺は、…


せっかく貯めた薬を勿体なく思いながら、

控えめに飲むことにした。




唾液だけで、ごくりと飲み込む。


その瞬間、感覚からだけでも

十分な快感が得られるのだが。…



とりあえず、寝よう。


そう思って目を瞑った。



明日起きて、


その作用にまた

苦しませられてしまうことは、

分かっているつもりなんだが。



sm「やめられねぇもんだよ……、」







そんな俺を、ただ嗤った。












end.

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