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水晶のようなものの前に連れて行かれる。
水晶の上に二人の手をかざし、
森林の旅人「~~~~~~。」
森林の旅人は何かを唱えた。
水晶に文字が浮かんでくる。
森林の旅人「あなたの能力は、」
森林の旅人「ネイチャー。自然だね。動植物と話し合えるみたい。」
自然…
だから動物と話せたのか。
森林の旅人「自然と敵対しないから、モンスターが出ない森だと安全だね。」
動物達に襲われなかったのもそういうことなんだな。
shk「へー。」
こいつも動物達と話せてたから、同じ能力なのかな。
でも、能力の説明を聞いて、一つ不思議に思った事がある。
それは、
shk「俺、植物の声は聞こえませんでしたよ?」
そう。こいつが言ったのは「”動植物”と話し合える」だ。
でも俺は、動物達の声しか聞こえなかった。
…どうしてだろう。
森林の旅人「あぁ。君はまだネイチャーのレベルが1だからだよ。」
shk「レベル?」
なんだよそれ。ゲームじゃん。
森林の旅人「レベルが上がると、その能力の幅が広がるんだ。」
森林の旅人「例えば、君のネイチャーだったら、」
森林の旅人「レベル1-動物と話せる&動植物と同じオーラを出せる。」
森林の旅人「レベル2-植物とも話せる」
森林の旅人「とか。」
へぇ~、すごい。
森林の旅人「もっとレベルを上げたらいろんなことが出来るようになるよ。」
shk「レベルを上げるにはどうしたらいいんですか?」
森林の旅人「モンスター倒したり、その能力を使ったりすれば上がるよ。」
森林の旅人「でも君の能力は常時発動してるから、モンスターを倒すことしか方法がないね。」
植物がどんなこと話してるか聞きたかったけど、
モンスターと戦わなきゃいけないじゃん…
めんど…
森林の旅人「すっごい嫌そうな顔してるね~w」
shk「まぁ。そうですよね。」
もうこれで要は済んだし、出ていこう。
次は街に行ってみようかな~
shk「あの、」
森林の旅人「なんだい?」
shk「この辺で一番近くて大きい街ってどこがあります?」
森林の旅人「……あ~」
森林の旅人「白尾町かな?」
白尾…町
聞いたことあるような…
ないような…
まあいいや
shk「じゃあ、俺は街に下ります!能力、教えてくれてありがとうございました。」
森林の旅人「…どういたしまして」
そして俺が小屋を出ようとした時、
森林の旅人「ま、待って!」
呼び止められた。
森林の旅人「ご、ごめん、今思い出したんだけど、」
森林の旅人「俺も白尾町に要があるから、一緒に行こう…?」
なんだよ。
先に言えよ。
shk「分かりました。」
shk「じゃあ、一緒に行きましょう」
森林の旅人「…うん!」
まだ水晶に映っていた文字を見逃して、俺達は小屋を出た。