【 見たことがある 】

𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄

side 。💛

💛 ) …ふっか、大丈夫？

💜 ) 、、

💛 ) ふっか、？

💜 ) …っあ、ごめん、どうかした、？

💛 ) さっきから上の空だし…体調悪い？

💜 ) 違うくて、、

💛 ) なに、言ってくれなきゃ守れない、

そう言うと、ふっかは俯いてしまった。

道の真ん中で立ち尽くしているふっか。

これ以上人目につかないよう、路地裏へ移動して

ふっかの返答を待つ。

そして次に顔を上げた時。

希望に満ちているような、

どこかで見たことがあるような、

そんな目をしていた。

💛 ) ふっか、

💜 ) 照。

その声は妙に弾んでいた。

そして次に目を合わせた時

見たことのない『ふっか』がいた。

💜 ) ごめんね、照。

“ ちょっとだけ、我慢して ”

意味がわからない。

💛 ) …なに、言って、、

💜 ) またね、すぐ会えるからね

次の瞬間、首に針で刺されたような感覚が走った。

痛い。

どくどくと何かがまわって

視界が揺らぐ。

意識が途切れる直前

またふっかと目があった。

その瞬間、気づいた。

見たことある目。

あの、狂ったような

阿部ちゃんと同じ目をしていた。

・・・

side 。💜

💜 ) 照、ごめんね

目の前で倒れ込む大好きな人に声をかけるけど、

ああ、聞こえてないんだと気づく。

阿部ちゃんから監禁の話を聞いた夜、

俺の中で何かが浮かんだ。

羨ましいような

そんな感情が。

好きで好きで

どうしようもないくらい自分のものにしたくて。

苦しんでもがいていた照の表情。

見覚えのあるような表情。

愛おしい表情。

それは俺が翔太を

監禁した時に見た表情と同じものだった。

𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄

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