わたしは、何でかいつもこうなる。
――男運、まるで無し。
好意を寄せていた人に呼び出され、これはもしかして……と思って来てみれば……
「あのさ川中さんって、彼氏いるの?」
まさかの展開。
「え?あぁ、理子ね。残念だけど、理子には他校に彼氏がいまーす」
「マジかよ………ハァ……だよなぁ、あんなに可愛いもんなぁ」
わたしの目の前でため息をついているこの男、隣のクラスの佐野。
つい数分前までわたし、好きでした。
けど一気に冷めた。
だって、散々思わせ振りな事にしたくせに呼び出して聞いてきたのが親友、 川中(かわなか)理子(りこ)に彼氏がいるかどうかって事だったんだもん。
頭にきちゃう。
「話ってそれだけ?ならもう行くから」
「おう、わざわざサンキューな」
「……どういたしまして」
わたし、 園田(そのだ)茉莉(まつり)は本当に見る目がない。
好きになる人に*********
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