テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
「いじめっこ全員ってさっき言ったよね」
私は千ちゃんに聞いた。
「そう…だね」
前に見覚えのある赤毛の女の子がいた。
もしかして…
「あ、刺子!」
赤毛の女の子は振り向いて、
「あ、千……???」
どうやら私の存在に驚いていたようだった。
彼女は針山 刺子。同じくいじめっこ。
「千ちゃん…隣にいるのは…」
千ちゃんが答えた。
「無子」
ハッキリ言った。淡々としていた。
「な…な…無子!?」
初めて刺子ちゃんの驚いた顔を見た。
「無子…手を見せて…」
言われた通り、手を見せた。
「少し…跡が残ってるね…」
画鋲を押し付けられた跡が残っていた。
「ごめんね。手を…こんなにしちゃって…」
考えられなかった。
刺子ちゃんのいつもの態度からは考えられない。
「あのさ、無子ちゃん。これから私の事、『さっしー』って呼んで?」
いやそれ主の呼び方じゃね?
と言うツッコミはともかく、和解できたしね
「ありがと!無子!」
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!