「いじめっこ全員ってさっき言ったよね」
私は千ちゃんに聞いた。
「そう…だね」
前に見覚えのある赤毛の女の子がいた。
もしかして…
「あ、刺子!」
赤毛の女の子は振り向いて、
「あ、千……???」
どうやら私の存在に驚いていたようだった。
彼女は針山 刺子。同じくいじめっこ。
「千ちゃん…隣にいるのは…」
千ちゃんが答えた。
「無子」
ハッキリ言った。淡々としていた。
「な…な…無子!?」
初めて刺子ちゃんの驚いた顔を見た。
「無子…手を見せて…」
言われた通り、手を見せた。
「少し…跡が残ってるね…」
画鋲を押し付けられた跡が残っていた。
「ごめんね。手を…こんなにしちゃって…」
考えられなかった。
刺子ちゃんのいつもの態度からは考えられない。
「あのさ、無子ちゃん。これから私の事、『さっしー』って呼んで?」
いやそれ主の呼び方じゃね?
と言うツッコミはともかく、和解できたしね
「ありがと!無子!」
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