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揺れる信頼 ― 崩れゆくチーム
スマイルとNakamu、そしてきりやんの間に走った溝は、次第にチーム全体を巻き込んでいった。
配信の空気はぎこちなくなり、笑い声の裏に不自然な沈黙が挟まる。
ファンからも「最近なんか雰囲気違う?」「楽しそうに見えない」というコメントが目立ち始めていた。
ある日のミーティング。
Nakamuは画面の向こうで俯いたまま口を開いた。
「……このままじゃ、活動を続けるのは難しいんじゃないか」
その言葉に、場の空気が凍りつく。
「おい、それは言いすぎだろ」きりやんが反発する。
「言いすぎじゃない!」Nakamuは強く言い返した。
「チームなのに隠し事して、裏で勝手に動いて……信頼できるかよ!」
黙り込むスマイル。
彼は否定したかった。けれど、自分が秘密を抱えていたのは事実だった。
他のメンバーも重苦しい沈黙に包まれ、誰もすぐには口を開けなかった。
――楽しくて、何より居心地のよかった場所。
そのはずのチームが、今はバラバラに崩れていく。
スマイルは胸の奥に言い知れない痛みを抱えながらも、どうすることもできなかった。