司「暁山は東を!東雲は西から頼む!」
瑞希・彰人「了解!!」
瑞希side
魔物は不気味な声で鳴きながら街を荒らしてした。
街の人はパニックになっていた。
街の人「きゃぁぁぁぁぁ!!!」
瑞希「大丈夫!?」
街の人「た、助けてくれてありがとうございます」
瑞希「お礼はいいから、北の方へ走って!」
街の人「は、はい!!」
瑞希「さぁ。僕が相手だよ。」
魔物は叫びながら瑞希に襲いかかる。
瑞希「っ!速い…それに小さい敵がちょくちょく…か…でもこれくらいの敵倒せないとね!はぁぁぁっ!!」
瑞希は雑魚も倒しながら1番大きい魔物と瑞希の一騎討ちまで追い込んだ。
瑞希「はぁ…はぁ…あとはこいつだけ…っ!よし!今だ!!」
子供「やだぁ!!やだぁ!!誰かぁぁ!!」
瑞希「っ…!」
木に挟まった子供がいた。その子供は人間の子供とは違う点が一つあった。その子供を大人達は見て見ぬふりをして通り過ぎて行った。
瑞希「なんで…!(っ…どうしよう…ここで決めないと…でも……)」
魔物の前には誰もいなくなっていた。
瑞希「大丈夫?さぁ、早く向こうへ走って!」
子供「う、うん。」
瑞希は下敷きになった子供を助け出す道を選んだ。
子供「あ!お姉ちゃん!後ろ!!」
瑞希「っ!しまっ…!」
凄まじい地響きが街に響いた。だがそれは魔物が起こしたものではない。
司「大丈夫か。暁山。」
瑞希「団長!?」
司「暁山。その子供を抱えて走れ。」
瑞希「は、はい!」
瑞希は子供を抱えて北へ走っていった。
瑞希「(僕…もしかして天馬団長に失望されちゃったかな…)」
子供「お姉ちゃん。どうして助けてくれたの?」
瑞希「え…?それって…どういう…」
子供「みんな僕のことを除け者にするんだ。君は人間じゃない!あっちいけって!僕のお母さんが人間でお父さんが魔族で、でもお父さんはお母さんことを愛して角を折ったの。人間になる為に…それでもやっぱ遺伝は隠せなかった。ねぇ、なんで魔族と人間のハーフの僕を助けたの…この角だって見えてたでしょ?」
瑞希「だって。その人が悪い人かなんてその人の話を聞いてみないとわからないでしょ?見た目で人を決めつけるのは僕は好きじゃないな」
子供「見た目で人を…」
瑞希「ほら、ここに隠れててね。僕はそろそろ行くから。」
僕も僕のままでいるからさ…君も……
彰人side
彰人「クソ。キリがねぇ。」
近くから子供二人の声が聞こえてきた。
姉「あんたのせいじゃない!!」
弟「なんで俺だけのせいなんだよ!!姉ちゃんだって!!!」
彰人「(なんでまだ人が残ってるんだよ!!クソ!!)」
姉「もう知らない!!あんたなんて居なければ!!」
弟「それはこっちのセリフだよ!!姉ちゃんなんか!殺されればよかったんだ」
彰人「おい」
姉弟「?誰?」
彰人「おめぇらな!!間違っても死ねとか居なきゃよかったとか殺されろとか嘘でも吐くんじゃねぇ!!死んだら二度と戻らねぇんだぞ!!テメェらはそれをわかってんのかぁ!?!?今までの生活思い出せ!!お前は姉が居ない生活耐えられんのか!?お前は弟が居ない生活耐えられんのか!?」
姉弟「っ………」
彰人「お前らの兄弟はな。この世に1人しか居ないだろ?」
姉「ごめん……」
弟「俺そこ…」
彰人「っ!クソ!!」
姉弟「わっ!!お兄さん!!」
彰人「互いを守れ!!どっちがかけねぇ様に生きろ!!!向こうに走れ!!」
後悔はしないように………
姉弟「はい!」
彰人「こいつがこの集団のボスっぽいな。明らかに雰囲気が違う。っ!!うがぁぅ!!はぁ…はぁ…(なんだ…今の速さ…っ!やばっ…死ぬ…)」
彰人「っ…?」
司「東雲。大丈夫か。」
彰人「団長っ…」
瑞希「弟くん!団長!!」
司「暁山。あの少年は?」
瑞希「ばっちりだよ」
司「よし、よくやった。東雲。立てるか?」
彰人「問題ないです。ちょっと飛ばされただけなんで。」
司「よし。2人とも行くぞ。」
彰人・瑞希「はい」
司は魔物の後ろに回りこみ動きを封じた
司「東雲!暁山!今だ!」
彰人・瑞希「はぁぁぁ!!」
瑞希「やった!?」
彰人「のか…?」
司「2人とも!!初任務よく頑張ったな!!偉いぞ!!」
瑞希「(わ、声デカ…てか初めて会った時から思ってたけど先輩任務中とそれ以外でキャラ変わりすぎ…)」
彰人「うるさ…」
司「彰人?どうした?何か言ったか?」
彰人「いえ何も…(あぶねぇ)」
司「だが2人とも」
彰人・瑞希「…はい」
司「もう少し自分自身のことを大切にした戦いをしてくれ。俺が助けに回れるとは限らないんだぞ。」
瑞希「はい…」
彰人「すみません…」
司「だが、市民を守ろうとするその姿勢は見事だぞ!よくやった!」
瑞希「っ!」
彰人「いや、俺らは当然のことをしただけで」
司「2人ともお疲れ様!今日はゆっくり休んでくれ!」
彰人「いや話聞けよ!!」
瑞希「あはははは!!」
彰人「お、おい!暁山!」
ありのままで
後悔しないよう
もう消えないで欲しい
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