注意事項
・一話参照
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あれから、長いこと泳いだ。
多分、感覚だと4日くらい。
疲れることばかりだが、noさんの話はすごく面白くて、まあまあ充実していた。
ya「…なあ、まだ着かないの??」
no「もうすぐですよ。あと、2時間くらいですかね。」
ふうん、と返し周りを見渡す。
海底に来ているので、もう太陽の光は無く、ライトで照らさないと真っ暗だった。
見たことの無い魚がふよふよと泳いでいる。
et「…あれ??noさんと…勇者さん!?!?!?」
no「あ、etさん!!やっほう!!」
オレンジの鱗をキラキラと輝かせてきた彼女。
俺を見て目をまん丸にしていた。
ya「久しぶりです。urに会いに来た。」
et「ええッ…にんげっ、ええ!?」
no「etさん、yaくんは凄く優しい人間です。urさんのこと、凄く大切にしてくれてますよ!!だから、あそこに入れるのを許可してください。」
et「…いいけど。でも、rnさん達がなんて言うか!!」
no「大丈夫です。皆urさんの幸せを願ってますから。その幸せのためには、yaくんが必要なんですよ。」
ねっ?とこちらに微笑む。
俺は頷き、etさんの方を見た。
心配そうに、こちらをチラチラと見ていた。
ya「俺がいなきゃ、ダメなんだよ。」
そうとだけ言うと、etさんは口を開けて頬を真っ赤にした。
et「こ、これがッ…urのッ…!!!!!きゃあ〜!!/」
そして、遠くに泳いで行った。
なんだ、あの女。
no「etさん、恋愛が好きでしてね。ラブラブのカップルを見るとああやっておかしくなるんですよ。変な人ですよね〜…あ"でッ!!」
よそ見して、岩に頭ぶつけるお前もよっぽどだけどな。
俺は口に出そうになったその言葉を飲み込んだ。
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no「ここです。urさんがいるのは。」
着いたのは大きな病院のような建物だった。
真っ白な壁が覆っていた。
静かに建物に案内されると、人魚がこちらを見て驚いた顔をしていた。
そして、もちろん止められた。
na「まま、待ってくださいnoさん!!こ、これはどういう…!!」
no「naさん、久しぶりですね。こちらyaくんです。urさんの恋仲で、勇者です。」
恋仲って…。俺はそっぽを向いた。
na「あ、貴方がyaさん…。urさんの、好きな人…。すみません!!私は、naと言います。ここの看護師的な役割をしています。ええと、urさんの部屋に案内しますね。起きてるといいけど…。」
naさんは桃色の鱗をふよふよと動かして建物内へ進んだ。
俺は筋肉痛でもう泳げないので、noさんに引っ張って進んで行った。
そして、小さな個室の扉をノックした。
na「起きてるようですね。では、yaさん…どうぞ。」
no「yaくん!!がんば!!」
俺は背中を押され、個室に入る。
ああ、ようやく…。
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ur「…えっ、ya…、!?」
ya「うん。久しぶりだな。」
壁を頼りに近寄り、urの手を握る。
urは目を見開いて俺を見ていた。
ur「な、なんでここに!?と、というか、大丈夫なのかよ!!息は!?生きてるんだよな!?」
ya「落ち着け。大丈夫だから、俺ね色々あって海中で呼吸が出来るようになってんの。というか、ur!!お前無理してたんだって!?!?」
ur「ち、ちがッ…俺も、こんなつもりじゃ。」
ya「……。」
ぽんっ。
綺麗な髪が靡く頭に手を乗せる。
ya「…心配かけんなよ。俺の事、好きなくせに。」
ur「……へへ、ごめん。」
ya「…鱗、見てもいい?」
ur「…見ても、前みたいに綺麗じゃない。」
ya「いい。お前の鱗を汚いなんて思うわけないだろう。」
そういって、掛けられていた布を捲る。
聞いていた通り、鱗は剥げていて、所々黒色ではなく白色になっていた。
剥げるというか、腐敗…という方が良いのだろうか。
俺はそっと、鱗を撫でた。
ya「…痛い?」
ur「ううん。感覚無くなった。」
ya「…そう。」
俺は布をかけ直し、urの頬を両手で挟んだ。
ya「…なあ、顔見せて。」
ur「え、な、なにッ…!?/」
ya「もっと。」
ur「…え、ぁ…んッ!!/」
目を閉じて、唇をきゅっと結ぶ。
頬は徐々に赤くなり、次第に耳まで真っ赤になった。
そんなurの可愛らしい額に、自分の額をこつんと当てる。
ya「ばーか。キスとは言ってない。」
ur「へッ!?/あッ…そ、そうだよなッ、/」
ごめんと、謝り困ったように目を動かした。
俺はぶつかる額をそのままに、urに顔を近づけた。
好きなんだ。お前のこと。
言えない言葉を、urの唇に移す。
ur「ぅえッ…ち、ちかッんむッ」
ちゅっ
軽いリップ音が小さく鳴った。
部屋の外では、noさん達が騒いでいた。
まあ…そんなの、俺たちの世界にいらないよな。
俺は、urの音が聞こえていればそれでいい。
どうせ、お前もそうだろう。
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ー少し前の部屋の外ー
no「はッ…やばいッ、き、キスしそうです!!」
na「え!?見せろ!!」
no「ぎゃあああ!!」
naは、noを乱暴に退かし部屋を覗いた。
視線の先の2人は、額を合わせていた。
もう少し近づけば、唇が。
na「…こりゃやばいですね。」
naは、耳についた通信機を付けた。
na「こちらna。個室Uに至急集まってください。」
そういうと、すぐに二人の人魚が現れた。
sv「なになに〜!?」
rn「呼ばれました!?」
na「みてみて。」
そうして、2人は個室を除く。
その時には、urが顔を真っ赤にし、yaはそんなurを見つめていた。
そして、時計の音が一つ一つ鳴り響く。
ちゅっ
そんな音に混じり、リップ音が響いた。
noを除いた3人は、暴れ狂っていた。
na「見ました!?今の見ました!?」
sv「やだあ!!!!!うわあああ!!!!!」
rn「ちょ、rnさんケーキか何かを用意しないと!!」
no「…うるさい。」
yaがくすりと笑っていた。
除くならバレないように除いてよ。
そんな言葉を心に放った。
ur「す、好きだよッ…ya、/」
ya「うん。知ってる。」
まだ内緒なその言葉と一緒にね。
なんか色々進めすぎたかな😭
この先の展開どうしましょう。
陸上の方も書きたい!!✨️
コメント
7件
う は ぁ ! ? あ 、 初 コ メ 失 礼 し ま す ! め っ ち ゃ こ の 作 品 好 き で す ! ✨ y a 裙 か っ こ い ぃ … ( ) 続 き 待 っ て ま す ! !
ゆあんくん〜!!!ラブラブなとこ悪いけどもし4日経ってたらやばいよ🥹🥹
好きいい!!!!!!🥹👍🏻💓yaくんかっこいいかよ!!!!!() naさん達...ナイスです👍🏻(?