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「ツカサ君!」
「ルイ?どうしたんだ。」
「いい演出を思いついたんだ!
今度試してみてくれるかい?安全は保証するよ。」
「ああ!いいとも。お前の演出はいつも心躍るものばかりだからな。多少人間には難しいものはあるが俺は魔王だからな!危ない演出でも12000%で答えて見せよう!」
「本当かい?嬉しいなぁ。」
人間のような見た目をし、会話している二人だが実は人間では無く人形と魔王である。
魔王がツカサで人形がルイ。
全く種族は違えど二人は家族同然であった。
否、ルイからしたらツカサは母であり兄なのだ。
それもそのはずツカサが自分の魔力を使い、人形に命を与えたからルイが生まれたからであった。
しかしルイには自分がツカサに親愛以上の感情を抱いていることが分かっていた。
その感情を持ってしまった時はその感情を知らなかったのだから大変苦労したし、いっそ伝えてしまおうとも思った。だが、そうこうしていくうちにこの感情はいらない。ルイはそう考えらようになっていった。
そんなルイの考えのことなど知らないツカサはルイを勘違いさせてしまうには充分なほど親しく、いやそれ以上に接してくるのであった。
そのためルイはほろっと自分の口から好意が出てしまわぬようにこの感情を押し殺すように生活していた。
していた、なのだ。
ついこの前ツカサとショーの練習をしていた時に言ってしまったのだ。
「好きだなあ、、、。」
と。
ルイはその時徹夜明けで疲れていたのもあり
思ったことをポロッと口に出してしまったのだ。
不幸中の幸い、ツカサ君にはこの声は届かなかったようで。
しかし言ってしまったことには変わらないのでルイはさらに言葉に出さないように注意していた。
今の関係がルイの勝手な想いで終わってほしくない。
そんな恐怖とは反対に
早く気づいて楽にして欲しい。
矛盾した想いを持っている。
そんな自分がルイは大嫌いだった。
「ルイの、、、馬鹿