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静寂に包まれた部屋で、出木杉の理性を超えた衝動が、静香の胸元へと彼を導いた。彼は、彼女の柔らかな膨らみの頂点に唇を寄せ、吸い付いた。それは知識欲や好奇心とは次元の異なる、生命の根源に触れようとするかのような、渇望に満ちた行為だった。静香は驚きに目を見開き、シーツを握りしめる指先に力を込める。
その時、あり得ないはずの奇跡が起きた。
出木杉が吸い上げたその場所から、温かな一滴が、静かな滴りとなって彼の舌の上に落ちた。少女であるはずの彼女の体から溢れ出した、甘く、濃厚な母乳。それは生物学的な摂理を飛び越え、二人の想いの深さが形を成したかのような、白濁した琥珀色の雫だった。
「……っ」
出木杉は、その生命の雫を逃さぬよう、一心不乱に飲み下した。喉を通る温かさは、彼の体内を駆け巡り、脳の深淵を激しく揺さぶる。これまで彼が積み上げてきた膨大な知識が、その一滴の潤いによって、色彩豊かな感情へと塗り替えられていくような感覚。
静香の体温は急激に上昇し、彼女自身も、自分の内側から湧き上がる母性の奔流に戸惑いながらも、出木杉を受け入れた。彼の頭を優しく抱き寄せ、自分の胸に深く埋めさせる。
「出木杉さん……」
彼女の声は、慈しみに満ちた母親のようであり、同時に、一人の男を狂わせる情婦のようでもあった。
出木杉は、彼女の乳房から溢れ続ける生命の源を飲み干しながら、自分が何者であるかさえも忘れていった。優等生としての仮面は完全に剥がれ落ち、ただ一人の、彼女を求める剥き出しの存在へと変貌していく。
その夜、二人の境界線は完全に消失した。
月明かりの下、静香の体から溢れる白い奇跡は、二人の間に永遠の絆を刻み込み、後戻りのできない背徳の悦びへと、深く、どこまでも深く沈めていった。