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第6話 「ついに……!」
「ねえ……瀬能くん」
京輔と篤彦が働くカフェに近い、別のカフェ。
そこでたまたま出会った篤彦に、夏実はあることを聞こうとしていた。
「ん? なに?」
「……篠塚ってさ、今までどんな感じで……その、元カノと付き合ってたの?」
高校時代から友人関係にある夏実と京輔。
その頃から、京輔が彼女と一緒にいるところは何度も見てきたが――実は、詳しいことは知らなかった。
もちろん、ここで聞いても篤彦が教えてくれない可能性もあるが――
「!(これは、京輔が夏実ちゃんのこと大好きだと伝えるチャンス!? でもそのまま言ったら、もしホントに無理に付き合ってたってなったらきまずそうだし……)」
篤彦は、そんなことを考えていた。
(やっぱり教えられないよね……彼女じゃないって思ってるのに……というかそもそも本人じゃなくて第三者に聞くってのがなんかズルい? ああそうかも**************************
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