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「ずっと見てたけどよ、なーんか、てめぇ陰気くせぇよな」
そして、愛亜は少し疑問そうな顔をして。 「病院はもういいのですか?」なんて言う。どこまで善人なのやら。さすがに善人を騙すのは元天使の俺でも心苦しいが。任務なのだやむを得ない。
「お前、5年前に行方不明になったディール家の息子だろ」
と確信の得ていない情報を口に出した。本人に聞く方が確かだと思ったからだ。メーは、少し戸惑っている。ここで確信を着くしかないと思った。
「お前の本名、言ってやろうか?」
と、言っていると。キレたのか
「冷やかしか?」
と低い声で言っていた。それを少し突き放すかのように
「自分で考えろ」
と俺も低い声で言った。それが効いたのか、少し黙り込んでいた。これは行けると思った俺は、メーに
「愛されたいか?」
と聞く。そしてメーは気の抜けた声で「え?」なんて言うので、俺は笑いながら。それでも、どこか後ろめたそうに
「俺なら叶えてやれる」
「復讐しようぜ?あの家族に」
と言うと。もうここで勝負が決まったかのように、メーはボソボソと何かを言う
「……のか……?」
「あ?」
「できるのか!!!」
と、やっと聞こえる声で言うので俺は思わず笑ってしまった。そして俺は、まるでこのときを待っていたかのように
「あぁ、できるとも」
と言い、メーは気合いを入れるかのように髪を縛り。「やる!」と大きな声で言っていた。
「よろしくな、愛亜」
『帰らぬ日、暁の空、2人とも
約束それは、復讐心』