白瀬さんの帰りが遅い。時計の針はとうに10を指そうとしている。…薬を持たせたはずが予備は机の上においたまま出勤してしまっていて、ギリギリだろう。大丈夫なのだろうか。
取り敢えず、温かいご飯を出してあげたい俺は、先にお風呂に入ることにした。
少し暖かい秋用のパジャマは俺好みのダボッとした物だ。
自分の分の皿を先に洗い、洗濯物をそれぞれの棚に片付ける。
俺の携帯が鳴った。白瀬さんからだった。
慌てて電話に出るが、声がしない。
mf「dnqさん…?」
嫌な予感が指し、電話を繋いだまま急いで上着を羽織り、家を出た。白瀬さんを迎えに。
半分来たところで薬を持ってくるのを忘れたことに気づいたが、気づかぬふりをして足を進めた。
会社についたのはいいが、場所がわからない。会議室辺りだろうか。
会議室のある三階に上がると、甘い香りが漂ってきた。白瀬さんだ。…発情している。
でも近くはないか…
会議室は明かりがまだついていて、noさんとrnさんがetさんに電話をかけるところみたいだ。二人は今日閉める係だったはず。
mf「noさん、rnさん、」
no「あっ、紫原さんお疲れ様です、…先程帰られていませんでした?」
rn「確かに…dnqさんのお迎えですか?」
mf「っ、はい、…でよければなんですけど、俺鍵閉めて帰りますよ、ちょっと探し物を手伝わないといけなくて」
no「それなら一緒に探しましょうか?」
mf「いえ、私事なので…」
rn「そうですか…、では鍵、どうぞ。ありがとうございます」
mf「いえ、では!お食事楽しんでくださいね」
no「ありがとうございます」
noさん達と別れたあと、匂いが強い個室に向かった。
この会社には社員一人一人に個室がついている。着替えたり、一人での作業に集中したいときにという社長の心遣いだ。
会議室を少し進むと各社員ごとの個室が並んでいる。…匂いがだんだん濃くなってきた。いるならきっとここだろうか。
白瀬さんの個室はドアが閉まっていた。
mf「白瀬さん、いますか?」
dn「はっ、/mfじゃないっ、紫原くん…!//」
mf「鍵、開けられますか?」
dn「っ//」
mf「っ、白瀬さんっ」
力が抜けてしまったのだろう。ドアを開けれる様子がない。…っどうすれば・・、
no「紫原さん…?どうしたんですか」
mf「っあ、noさん…!」
no「白瀬さんですか?」
mf「っ、はい…」
no「…、私、マスターキーを預かっているので、使ってください」
mf「ありがとうございます…!」
no「では…!それと、クッキーに近い香りがするのですがなんのお菓子でしょう…」
mf「えっと…」
no「それどころではありませんね、では!お大事にと伝えておいてください」
mf「ありがとうございます」
noさんが居なくなったのを確認してから、マスターキーを認証する。
ドアが開くと同時に、立ち眩みがするほどの甘い香りが俺を襲った。白瀬さんの顔は真っ赤で、そこも張り詰めている。
mf「っ…」
鍵を閉めると、白瀬さんが緊張したようにこちらを見た。
mf「大丈夫ですよ、声、抑えれるくらい、ゆっくりしますから」
dn「っ…//」
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コメント
8件
対に会社内で……!! 状況が神過ぎます!! dnちゃん声を抑えようと思っても抑えられないだろうな…… 続きが楽しみです!!!!
うふふふふふ腐ww 頑張って声抑える状況も、抑えられなくなるのも、どっちも大好きです‼︎‼︎どうなるんだろう!!
すみませんのあさんってnaじゃないですかね?noはなおきりさんな気がします!違ったらすみません🙇♀️