荷物持ちは武器を背負う
おじさん視点
「ふむそろそろ遊びも終わり帰る頃でしょうか。レジーナ嬢と上手くしていると良いのですが」
貴族にとって冒険者は遊びと金策にしかならない。
貴族にとって大事なのは所作を覚え政治を覚え国を支える存在になる事である。それ以外は二の次にしかならないのだ。
もう帰る頃だと門の手前で待っていると知らない、大きな荷物を持った方がいた。リュックの外見がゴテゴテしていてとても多めに何かが入っているのが分かる
門番の交代の時間に来るとは珍しい。狙って出来る事では無い。とりあえず話しかけることにしよう
「何用かな?見たところ荷物持ちの様だが?」
彼女はとても驚いた様子だった
どうして門番が居ないんだろう?といった顔だろうか
そして
「あの、ベルグさんの家はここで会っていますか?」
ふむ、察するに調べてここまで来たと言う事か。何故?
「確かにベルグ様の屋敷はここでありますが。貴方とベルグ様との関係について聞いてよろしいでしょうか?」
すると彼女は困った顔をして何も答えなかった。
「もし?聴こえておりますかな?」
「あっはい私はベルグさん達の冒険者パーティーの荷物持ちでした。その、。」
いつも遊びを終えると真っ先に帰るベルグ様が来ずに荷物持ちが来るとは。
「ほう。それでベルグ様は今どちらに?」
どうやら言えない様だった。だがその答えはあの荷物の中にありそうだ
「その…………」
私は彼女を入れる事にした
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