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…私、柊鳴ヒナは、ルカ兄と同じ場所で目覚めた。
「…拳銃?」
目の前には2つの拳銃が置いてあった。
「…いかにもこれで殺し合ってくださいと言わんばかりに置いてあるな…」
数分、私達は黙り込んだ。
………皆のためには、これしかない…
私は震えながら拳銃を持つ。
「…ヒナ?」
「ルカ兄、ごめんなさい。」
「…え」
気付いたら私は泣き出していた。
「いつも迷惑かけてごめんなさい、いつも我儘言ってごめんなさい、いつも心配かけてごめんなさい…」
覚悟を決めた。
「お、おい…」
「…このまま制限時間が来て皆が死ぬより、私がここで死んだほうが、皆生きられるもん。」
ゲームマスターは自殺が駄目なんて言ってない。
…自殺もありなんだ、このゲーム。
「だから…」
私は気づいたら、ルカ兄に抱きしめられていた。
「…馬鹿だろお前、俺がヒナにそんなことさせるわけないだろ…」
ルカ兄も泣いていた。
「…お兄ちゃんなら、最後ぐらい妹にかっこいいところ見せないとな…」
ルカ兄に「目瞑ってろ。」と言われ、私は目を瞑る。
その直後、パンッという銃声が聞こえた。
……………………………………え?
ルカ兄に抱きしめられる感覚がなくなって、目を開けると、ルカ兄が倒れていた。
……………………………………あ、あ…
私は膝から崩れ落ちる。
う、そ…
本来なら、私がルカ兄のようになってたはずなのに。それなのに…
私のせいで、ルカ兄が死んだ。
その事実に、私はその場で泣くことしか出来なかった。
『えーお知らせです!制限時間内に死亡者がでたので、皆さんは時間の猶予を気にする必要がなくなりました!良かったですね!』