テラーノベル
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気持ちいいなぁ…。風呂ってあったかい..。
さてさて皆様、お元気ですか?僕は今、とても困っています。
なぜって?気になりますか…
仕方ない、教えて差し上げましょう。
今、僕はお風呂にいます。
さすがは伯爵家。この風呂には最高、10人くらいは余裕で入れるだろう広さです。
そして、そんな風呂に僕が一人、ルリが一人、べルンが一人….なぜ
「ねぇ、二人とも? どうしてここにいるの?」
「はい、マラリ様がお風呂に行かれるとのことでしたので私もお供を」
「僕はルリが兄様に何かしないかの監視と、兄様のはだ‛‛ッヴンンンン”
兄様とお風呂に入るために」
二人は部屋でゆっくりしてると思ってたのに。
まさか、ついてくるとは…想定外だった。
もういい。ついてくるなら、ここでなくてもいい。のぼせる前に
さっさと出て、さっさと解決して、さっさと終わらせよう! うん
「じゃあ、僕はもう上がるね」
「ならば、私も..「いい」」
「ふッ笑、フラれてやんの」
「はぁ?」
しめしめ、二人が仲悪い感じの今がチャンスだ。
さーて、あがって牛乳を…
この時、僕の思考は停止した。人はピンチになると、時間がゆっくり感じるとはホントだったのだ言うことを今、知りたくなかった。視界がどんどん狭くなっていく。そして、
ズルッ
ドテッ
「兄様!」
「マラリ様!」
二人の焦った声を最後に、僕は意識を手放した。
んッ、まぶしい…
朝の焼けるような明るさで僕は目を覚ました。
柔らかい…ベッドだ
僕はのっそりと体制を変えた。
誰かいる…?
向きを変えれば、日の光に照らされ色の薄くなった栗色の髪。
愛しいものを見つめるような青い瞳が美しいをもつ人がいる。
ん?きっと気のせいだ。きっと寝ぼけている。
そう思って、また、向きを変える。
次は、小さい子供の体。なんだろうと思って見上げれば
気のせいであってほしかった、色のない髪、色のない顔。
はぁ、僕はこんなに疲れていたのか…
悲しくなって自分の体を抱き締めると、すべすべつるつるの服…服?
おかしいと思って体を見れば、そこには生まれたままの姿でいる体。
… … . え。
「おはようございます、いい朝ですね」
「おはよう兄様、今日も可愛いね」
いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ。
いや、なんか毎回叫んでる。本当、なんか悲しい。
ニコッと、怯えている子供に笑いかけるように微笑む、栗色の人。
幼さの残る可愛らしい笑顔で笑いかける、真っ白な人。
あえて名前は言わずに、現実逃避する、マラリであった。
余談 マラリが滑ったあと。
「マラリ様!」
「兄様!大丈夫?」
「気を失っているだけのようです」
「よかった…」
こういうとき、ルリが冷静だと安心する。
「とりあえず、医者にみてもらいましょう」
「そうだね、とりあえず兄様を起こそ」
「はい」
軽ッ。兄様ちゃんと食べてるのかな?
「ねぇ、ルリ。兄様ってちゃんと食べる?」
「…いいえ、平均よりはずっと下回るかと」
「そう」
だからこんなに。次はもっと食べさせてやる。
「それにしてもさ」
「えぇ」
「「兄様/マラリ様、エロくね」」
「やはりあなたもですか」
「やっぱ、お前もかよ」
「わかりますよ。血行がよくなったことで色っぽい体。
暑くて汗を流した顔。
苦しそうで守りたくなる表情」
「すべでが可愛い♡」
「本当、ほんとです」
「ねぇ、るーり」
「なんでしょう、ベ.ル.ン様」
僕たちは目配せして、兄様の顔にそっと口づけをした。
まるで、俺を選べと言うように。
まだ、てー出してないからね。ホントは出したいのをギリギリで保ってあげ出てるんだから。安心して。
まだ、まだ手は出さないよ。まだ、ね。
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