⚠︎捏造有り⚠︎
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放「…言っているだろう。僕は暇じゃないんだ。」
タル「…本当に行く気はないのかい?」
放「………………?」
なんだこの感じは。何故か見たことがあるような光景だ。そんな事はないはず。だが、直感的にそう感じたのだ。
タル「……?どうかしたかい?」
放「…いや、なんでもないよ。」
こんな事言ったところで、どうせ信じてもらえない。コイツは例外かもしれないが。
放「…誘いに乗るよ。」
放「は?」
何故か今、口が勝手に動いた。なんだ、この感覚は。誰かに操られているみたいだ。
タル「本当かい…?!!」
コイツは嬉しそうだが、自分はそう余裕はなかった。口が勝手に動いた時点で何かがおかしいことが理解出来た。
放「…とりあえず、フォンテーヌに行こう。」
タル「嗚呼…!」
数時間後
今僕は野宿している。何故だか分かるかい?答えを言ってあげよう。答えは、_船の出航時間まで間に合わなかったのだ。
しかも、奴は僕の肩の上に頭を乗っけている。旅人ならまだしも、コイツとだ。
放「………っ。邪魔だ……!」
奴の頭を掴んでどかそうとする。だが、中々どいてくれない。頭を掴みながら、自分は立ち上がる。今は洞窟の中にいたから、外に出てみた。
放「……………。」
目を奪われた。この感覚は久しぶりだ。僕があの時と、一緒の感覚だった。
放「…………っ。」
胸が痛い。
???年前
僕がまだ、稲妻に居た頃のお話。
僕は神に見捨てられたたら砂で拾われた、その少し月日が経った頃だった。
とある夜に”少し外を出ないか?”と言われた。もちろん僕は素直に”行こう”と答えた。
外に出てみると_
傾「わぁ……!」
丹「やっぱり今日は星がよく見える日だ。来てよかっただろう?」
傾「うん…!ありがとう!」
僕はこの感覚をよく覚えておこうと強く思った。
あの感覚と似ていた。
星が輝いていた、前の時とは大違い。前の時はただ単に綺麗なだけだった。
だが、今度は違う。流星群が流れてきているからだ。
放「これを見たのはいつぶりだろうか…。」
地面に座り、星々を眺めていた。
タル「…おや?何をしてるんだい。」
放「…お前には関係ないだろ。」
タル「何を見ているのって…、わぁ綺麗だね。」
僕が上を眺めていたから気づいたみたいだ。
タル「こんな話を聞いたことはあるかい?」
急に奴が口を開き噂話でもするかのように、喋った。
タル「お星様の星の数は、亡くなった人の数だけあるとか…」
放「……!なんだ、その噂は。」
タル「おや?珍しく食いついたね。」
あの人もここにいるのだろうか。決して僕にはわからない。
だが、あの人も空から見ているのだろうか。まったく、こんな噂を信じてしまうとは。
情けない。
僕はそのまま眠りについてしまった。
これからどうなったのかは君達の想像にお任せするよ。
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第五話・終
END2「星々」
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