テラーノベル
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言葉が出なかった。
返答が返ってきたことはなかったから
受け入れられてるとは
思っていなかったけど、
ここまで拒絶されているとは
思わなかった。
…あ、やばい、泣きそう。
「あ、えと、すみません!
失礼します!」
涙がこぼれてしまう前に
兵長の前から立ち去る。
そっか。今の兵長の目には
ただの好奇心で入団した
浮かれてる奴として映ってるんだ。
そう思われているとしたら、
人類のために命を張って
戦う兵士からしたら
鬱陶しいに違いない。
…でも、否定できるだろうか。
調査兵団に入団してから、
兵長に会うことばかり考えていた。
自主練より、兵長を目で追う時間の方が
長かったかもしれない。
今の私を父が見たら喜ぶだろうか。
…兵士として、もっとやるべきことがある。
そう気づいた私は、
その日から兵長に会いに行くのを控えた。
#夢小説
さらん
3,884
さたん📖🕊️
22
#不定期更新
コメント
1件
ああ、すごく心に響きました…。主人公が「兵長に会うことばかり考えていた」と自分を振り返るところ、切ないですよね。拒絶された痛みをバネにして「兵士としてもっとやるべきことがある」と気づく成長の瞬間が、じんわりと胸に来ました。 自主練より兵長を目で追う時間が長かった自己認識、読んでいて「わかるなあ」と共感しました。さくさんの心理描写、本当に繊細で素敵です。