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蓮
75
#リヴァイ兵長
さらん
4,937
言葉が出なかった。
返答が返ってきたことはなかったから
受け入れられてるとは
思っていなかったけど、
ここまで拒絶されているとは
思わなかった。
…あ、やばい、泣きそう。
「あ、えと、すみません!
失礼します!」
涙がこぼれてしまう前に
兵長の前から立ち去る。
そっか。今の兵長の目には
ただの好奇心で入団した
浮かれてる奴として映ってるんだ。
そう思われているとしたら、
人類のために命を張って
戦う兵士からしたら
鬱陶しいに違いない。
…でも、否定できるだろうか。
調査兵団に入団してから、
兵長に会うことばかり考えていた。
自主練より、兵長を目で追う時間の方が
長かったかもしれない。
今の私を父が見たら喜ぶだろうか。
…兵士として、もっとやるべきことがある。
そう気づいた私は、
その日から兵長に会いに行くのを控えた。
コメント
1件
ああ、すごく心に響きました…。主人公が「兵長に会うことばかり考えていた」と自分を振り返るところ、切ないですよね。拒絶された痛みをバネにして「兵士としてもっとやるべきことがある」と気づく成長の瞬間が、じんわりと胸に来ました。 自主練より兵長を目で追う時間が長かった自己認識、読んでいて「わかるなあ」と共感しました。さくさんの心理描写、本当に繊細で素敵です。