なんで俺たちはあいつに狂ってしまうんだろう。
それは、渡辺を除いたSnow Man8人の共通した想いだった。
💙んっ……ふぅ……
局の控え室で、宮舘と渡辺がキスをしている。
化粧前に渡辺を座らせ、足を抱えるようにして宮舘が身体を密着させている。
ドアの隙間からそれを向井が見ていた。
🧡しょっぴー、どうして…
向井と渡辺は付き合っていると向井は思っていた。なんなら、一昨日、二人は向井の家で愛し合ったばかりだ。
向井は目の前で繰り広げられる光景を信じられない気持ちで見ていた。
見ている間も宮舘と渡辺とのキスは激しさを増し、宮舘はついに渡辺のうなじに唇を落とした。
❤️翔太…ああ…きれいだね
💙んっ……人が来ちゃう……
渡辺は嫌がっていない。
とうとう我慢できず、向井は控え室へと飛び込んだ。
🧡何しとん!!
ビクッと渡辺の身体が跳ねて、向井を見た。
宮舘は振り返って、向井に気づいたが、なお構わずに渡辺を愛し続けている。
💙涼太、離れて…あっ…ん
宮舘は渡辺の衣装を脱がしにかかっている。白い肌がちらり、と見えた。
🧡やめろ!!!!!
向井は無理やり宮舘を引き剥がした。
❤️何すんだよ康二
宮舘の目はちっとも悪びれておらず、向井を見返している。
渡辺は衣服の乱れを正している。
🧡どういうこと?
❤️どうもこうも、俺たち付き合ってるんだけど?
🧡ここは楽屋やし、しょっぴーは俺と付き合うてんねん。なあ?しょっぴー?
💙…………
渡辺は答えない。
ただ俯いて、時が経つのを待っているように見えた。
🧡しょっぴー?
❤️翔太、言ってやれ
渡辺は向井を見た。
バツの悪そうな顔をして。
💙康二、ごめん。俺、涼太とも付き合ってる。
向井の視界がぐにゃり、と歪んだ。