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「さっきの、どういう意味だよ」
気になって仕方がなかった。
「秘密」
「は?」
思わず眉をひそめる。
なんなんだよ、あいつ。
すると彼女は、何でもないことのように言った。
「一緒に帰らない?」
「……え?」
一瞬、言葉が出なかった。
距離が、近い。
こんな近くで話したことなんて、一度もないのに。
「なんで、俺なんだよ」
そう聞くと、彼女は少しだけ笑った。
「いいじゃん」
周りの視線が、一斉に刺さる。
ざわざわと、空気が揺れる。
……でも、
なぜか、嫌じゃなかった。
むしろ——
夢でも見てるみたいだった。
「ねえ」
ふいに、隣から声がする。
「やっぱり、変わってない」
「……だから、それ何なんだよ」
聞き返しても、彼女は答えない。
ただ、少しだけ楽しそうに笑うだけだった。
その時だった。
「お前、調子乗ってんなよ」
背後から、低い声が響く。
振り返ると、あいつらが立っていた。
さっきまで笑っていた連中。
でも今は、全く違う顔をしている。
「……っ」
体が、勝手に強張る。
逃げようとしても、足が動かない。
——空気が、一気に変わった。