テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
日本と日本の会話以外国呼び。
2P設定
(🇯🇵→国)
🇮🇹🇺🇸🇷🇺🇬🇧→邪魔
🇩🇪→信用してるけどしてない(?)
🇫🇷→変な奴
🇨🇳→大!尊!敬!
(🇯🇵←国)
🇷🇺🇨🇳→ウザい爺(🇨🇳🪃)
🇺🇸→腐れ縁
🇮🇹→かわいい♡痛がってるとこ見たいなぁ♡
🇩🇪→信用してるけどしてない(?)
🇫🇷→怖、何アイツ、
🇬🇧→大好き♡カップケーキ食べろ♡
1P
安定のセカキク
「………やってしまいました…」
だるい体を布団に包みながら時計に視線をやる。いつもなら朝食を済ませている時間だが、今は喉も通らないどころか、立ち上がる事すら難しい。暑いのか寒いのか分からない感覚に鳥肌が立つ。
ピピッ__。
小さな合図が布団の中から聞こえた。
39.1℃
まずい。非常にまずい。見慣れない数字に心音が高鳴った。熱だからなのか、はたまた焦りなのか。多分どっちもだ。
今日は日本が主催の発表をする日だった。40年に1度、1国ずつスピーチをするというとても大切な日。そんな日に風邪を引くだなんて…。自分の怠惰な生活を恨み、不甲斐なさに切腹したくなった。
(どうしましょう……最近経済が不安定だったからですかねぇ……不甲斐ない…)
(いや!日本男児たる者ここで引く訳にはいきません!こういうのは根性でどうにかなるんですよ。マスクして厚着して薬飲めばきっと大丈夫です、!)
重い体を無理矢理起こそうと背中に力を入れた時だった。
「馬鹿者が」
声がした方に目を向けると、そこには懐かしの姿があった。
「く、くろさん、」
そう。そこには自分とそっくりな別世界の自分、本田黒(2P)がしゃがみながら私を見下していた。
「な、なんで貴方がここに、!?」
「彼奴の料理からこっちに逃げてきた。あの餓鬼……いくら刺しても追ってきて気色悪いんだ」
「おっと、話がそれたな。で、貴様、本当にその体調で世界会議に行くつもりだったのか?」
「しょ、しょうがないじゃないですか、!今日はスピーチの日なんですから!」
「私の知らない話題を出すな。スピーチとはなんだ」
面倒臭がりながらも黒に事情を話した。
「ふん、なるほど…それなら私に任せろ。スピーチなんて朝飯前だ」
「……ほんとに大丈夫ですか、?」
「当たり前だ。よく見ろこの姿。貴様と瓜二つだろう?」
「それはそうですけど性格真逆じゃないですか、!」
「安心しろ。私は真似事が得意だ」
「本当ですかね…」
少し悩んだ末、菊は覚悟を決めた。
「では、お願いします」
「任せろ。この私に不可能という字はないからな」
「原稿は鞄の中に入っておりますので、決して他の国の方々に危害を加えないで下さいよ!?」
「当たり前だ。ここのアイツ等がどんな奴等か気になるしな」
心配そうな視線を向けながら、菊は黒の背中を見送った。
たまにはこうやってのんびりするのもいいものだな!こっちの世界は交通網も発達しているし、何より空気が美味しい!こっちに住みたい!
子供のような思考でルンルンしながら、会議室のドアを開けた。
開けた瞬間、大勢の笑い声が体を突っ切った。
会議で純粋な笑い声を聞いたことがない黒にしてみれば、違和感が体を変にさせ、スピーチの事などすっかり忘れていた。
(な、なんだこの雰囲気は…)
満更でもないような反応。
「あ!日本〜!」
呆然と立ちつくしている私に声をかけていたのは、憎き姿をしたアメリカだった。
「Good Morning!今日は日本のスピーチの日だから早起きしちゃったよ!褒めてくれるかい?」
見た目とは合わない子犬のような態度をしてくる彼に、こっちの世界での彼奴と重ねるにも重ねられなかった。死んだ魚のような目で見てくる彼とはまるで別人だった。いや別人なんだが…
「? 日本?」
「どうしたんだい?体調でも悪い?」
「あ、いえ、少しぼーっとしてしまって」
「そうかい?ならいいんだけど」
そういえばこいつ、褒めてとか言ってたな……。菊は毎回こんな面倒事に付き合ってるのか?
面倒臭い。菊の性格を察し、心の中でため息をついた。
まぁ私は今本田菊だからな!ここは精一杯奴を演じてやろう。
「偉いですね。アメリカさん」
「そうだろう?もっとほめてくれたっていいんだぞ!」
「ヴェヴェ〜!日本だー!」
アメリカと話していると、新しくイタリアが入室してきた。こっちの世界の彼は、いつものように菊にハグをしようとするが、黒は自分の世界のイタリアと重ねる。
「あはッ♡爺じゃん!ほらほらハグしよー!」ナイフを構えながらこちらへ向かってくるイタリアを背負投げした記憶が蘇ってきてしまい、つい受け身を取りながら、あの時と同じように背負投げした。
(あ、)
我に返った時にはもう遅い。イタリアの頭の上にはひよこが回っていた。横にいたドイツは呆然と立ち尽くしており、アメリカは釣り笑い気味だ。誤解されないよう急いで彼の手を取った。
「す、すいませんイタリアさん…む、虫が付いてたもので、」
「それなら普通に取って欲しくなったな〜、」
こちらは苦笑いだ。
「すいません、すいません、」
「スピーチで緊張しているのか?」
ナイスムキムキ。
「まぁ…そのようなものです…」
「私、医務室に連れて行きますね」
「いや、お前はそれがあるだろう。イタリアは俺に任せろ」
「そう、ですか…。お気遣い感謝します」
ドイツは頭を傾げながらもイタリアを抱え、会議室を出た。
「というか珍しいね。君がアイツをさん付けで呼ぶなんて。喧嘩でもしたのかい?」
「いえ、そういうものではないのですが…癖というやつです」
「……なんか君、今日変じゃないかい?」
「そ、そんな事ありませんよ、」
私は逃げるように自分の席につき、原稿を黙読した。並べられた綺麗事にまたため息が出る。だがしかし構成や言葉選びは悪くない。流石こっちの私だな。あらかた読み終わったら原稿をたたみ、自分の前に置いた。
「あ、日本ちゃんそれ原稿?」
話しかけてきたのはフランスだ。こっちの世界ではどいつもこいつも顔が明るくて分かりづらい。しかも日本ちゃんとはなんだ。あっちのお前は名前も呼ばないぞ。
「はい」
「原稿はもういいの?日本ちゃん前の時、開始時までずっと練習してたじゃーん」
「今日のは昨日から練習していたので」
「さっすが」
「てか今週の鬼滅見た?」
ん?きめつ?
「まじかっこいいよね。いやさ、俺善逸推しだって言ったでしょ?もう映画楽しみすぎて今にも破裂しそう。日本ちゃんから貸してもらった漫画であれなら俺、映画どうなっちゃうんだろ〜」
ぜんいつ…?えいが…?漫画…?しかも楽しみすぎて破裂するってなんだ。楽しみなら生きろよ。
「ん。日本ちゃん?」
遠い目をした菊にフランスは声をかける。
「その…きめつ、とはなんでしょうか…?」
予想外な1言にフランスは目を丸くした。
「え…日本ちゃんもしかして体調悪い……?」
「い、いえ…」
「じゃあ記憶喪失…!?」
「そういう訳でも…」
「クソ髭、お前何やってんだよ」
あ、あれは…!?私がこっちに逃げてきた元凶の眉毛ッ!!?こっちではどんな奴なんだ…警戒しなくては…
彼をみた瞬間、さっきまで話していたフランスの存在が自分の頭から消え去った。猫のように敵意の目を向ける。
「よ、よぉ日本。今日は大切なスピーチの日だよな…!その…スコーンやるよ…。べ、別にお前が頑張れるようにとかそんなんじゃないからな!」
「いるかそんなゲテモノ。今すぐ私の前から下げろ」
目の前に出された真っ黒な墨に、つい本音が出てしまった。さっきまで頬を染め、照れくさそうな顔をしていた彼は、瞬時に顔を青くする。
「そうだそうだー言ったれ日本ちゃん!」
此奴等、仲が悪いのはこっちの世界もなのだな。
「……え、…に、日本…?」
ショックのあまり、イギリスは泡を吹きながら倒れてしまった。
(やはり此奴はどちらの世界でも危険だ……。まぁ罵倒だけで倒せるのは随分楽だがな。あっちは罵倒どころか刺しても追ってきて……ブツブツ)
「あ!日本君だ〜久しぶり〜」
「……は、」
愚痴を頭でブツブツと語っていたら、のうのうとした態度で私に手を振る人影が目に入った。ロシアだ。奴も憎ったらしい人物の1人。冷たい視線で睨みつけるが、先程のメシマズとは違いそれに勘づいた。
「あれ?日本君ってそんな態度とる子だったっけ?いつもなら作り笑いでも向けて、こんにちはロシアさん。って言ってくれるはずなのになぁ?」
しくった。言い訳ではないが、これまでの奴等が平和ボケしていたせいで演技が疎かになってしまったのだ。(←言い訳)流石あの超大国とやりあった国、どちらの世界でも侮れない。
「おや、それは失礼しました。実は緊張のせいで寝付きが悪く、そのせいかもしれませんね。少し顔を洗ってきます」
今日は争いをしに来た訳ではない。貧弱な爺のスピーチとやらを暇つぶし程度に手伝いに来ただけだ。冷静さを取り持つために鏡に映った自分の顔をじっと見つめる。からーこんたくと、とやらをしているおかげで、一層彼奴と似ている自分の姿に、腹立たしくなった。私はこんな貧弱な爺に見られているのかと。いかん、とりあえず任務を遂行しなければ…。
こっちの日本も真面目な性格は変わらないようで良かった。
(ていうか…会議までまだまだじゃないか、あの爺…急かしおって…)
腕を組みながら貧乏揺すりをしていると、また奴が近づいてくる。
「ねぇねぇ日本君。あの顔もう1回やってみてよ!」
「……は?」
戻ってきて早々?を浮かべる。いや貴様完全に気に食わない顔をしていただろう。もしや、私のこの完璧な演技を完全に見抜いたとでも…?
「はは、何言ってるんですロシアさん。あれは意図して作れた顔ではありませんよ」
「嘘だよね。早口になってる」
これは手強い…。
「ふふ、日本君のあの顔、とっても新鮮でキュンキュンしたんだぁ。すっごくね、すっごく分からせたいって思ったんだ!ロシア領になってくれてもいいんだよ?」
「は、はは、また御冗談を…」
こみ上げてくる怒りを笑いでグッと抑えた。
何か逃げ道はないかと周りを見渡すと、ずっと気掛かりだったあの姿が目に入る。
(ちゅ……ちゅ…、)
「あいやー!日本じゃねぇあるか」
「中国さん!!!」
(中国さあぁぁぁああん!!!!!!)
さっきまでのやつれた顔から一変、大尊敬する中国が現れた日本は、目をキラキラさせながら驚いた中国に尻尾をふるかのように駆け寄る。
「ど、どどどうしたあるか日本!?多分今まで会った中でTOP3には入る大声だったあるよ!?」
動揺するのも無理はない。こっちの日本はだいたい中国をウザがっているのだから。
「中国さん!今日は私のスピーチの日です!是非聞いて下さいね!」
今まで作っていた敬語喋りは、中国の前では素モードになった。
「い、言われなくてもそのつもりあるよ、?」
「ほ!ほんとですか!?じゃあ中国さんは日本領になってくれますか!?くれますよね!?あ、あと、貴方の強さの秘訣を教えてくれても嬉しいです!」
「に、日本、今日はどうしたあるか?まさか、またアヘンに変な魔法でも掛けられたあるか!?」
「いやコイツ倒れてるよ」
「あいやー、」
「あと、あるとはなんですか?あいやーも、何かの隠語なんでしょうか!?それが強さの秘訣ですね、なるほど!私も使ってみます!」
「それにはあんま触れんなある!」
「分かりましたある!」
「あいやー!嬉しいけど日本が使うと違和感すげーあるぅ!」
「嬉しいのね」
「だって…弟みが増しちゃうあるから…」
満更でもない顔を浮かべる。
「では!スピーチやってきますある!1言も見逃さないでくださいねある!あいやー!」
「あいやーもあるも使い方おかしいある…」
その後、日本は口調が中国のまま、国全員の前でスピーチを行った。
何も知らない国々は日本の体調を心配したり、?を頭に浮かべたり。
目覚め早々、日本の口調に唖然とする者も。
中国は余韻を楽しんでいたとかいなかったとか。
「あ、あと別にその口調は強さの秘訣じゃねぇあるよ」
「え、」
「そうあるね。この服着たら我みたいに強くなるある」
ミニスカのメイド服が中国の手にはあった。その行動に紳士イギリスはチョップをかます。
だが、イギリスが気遣いのつもりでしたその行動は火に油を注ぐものだった。大尊敬している中国がチョップされたことに日本は腹を立て、イギリスにタイキックをかましたのが、会議後の出来事である。
その次の世界会議にて、本物の菊が出席した。
まぁお察しの通り、日本が入室すると、見慣れた顔の国々が彼の周りに集まってくる。
「日本ちゃん!ちゃんと鬼滅分かるよね!?」
「あ、当たり前ですよ…?」
「に、日本、もしかして俺のこと嫌い、?ハグ嫌だった、?」
「日本、嫌なら嫌と言えば良いんだぞ?」
「そ、そんな訳ないですけど……」
「はは、ちげぇよイタリア…本当に嫌われてるのは俺なんだ……もういやだ…鎖国する…」
「またそれかい?」
「日本君ロシア領になってよ〜」(通常運転)
「日本!あるはどうしたあるか!ある付けるよろし!」
「もうなんなんですかぁ〜〜、」
「私、こっちの世界嫌になった」
「はぁ?急になんだい?今に始まったことじゃないだろう、」
「いやだって考えてみろ。この世界の会議はシンとし過ぎなんだ。もう少し賑やかにできないのか?」
「珍しいね。君がそんな事言うなんて」
「でも、もうここは随分賑やかじゃないか」
「爺〜♡早く刺されてよねぇねぇ!♡」
「黒!この前食べてくれなかったカップケーキ♡まだまだ在庫あるからな♡」
「ほらね」
「こんな賑やかさいらん」
「てかなんだいその下品な服装。早く軍服に着替え直して来てくれよ。視力が下がる」
「もっと視力下げてやろうか餓鬼眼鏡野郎」
こちらの日本はミニスカメイド服で出席していた。
「あ!中国さん!」
「げっ、」
「中国さん中国さん!言われた通り着ました!これを着れば強くなれるんですよね!?」
「なわけねぇだろ、早く着替え直してこい、目が悪くなる」
「え、残念ですね、ですが、やっぱり中国さんはそうでなくっちゃですよね!着替えています!」
「俺との態度の差、どうにかならないのかい?」
「なるわけないだろう小童」
今日も両世界は平和だった。
るいーるんさんから頂いたネタを書きました。
そのつもりだったのですが!多分想像してたストーリーじゃなかったと思います、
あれですよねきっと、2P日本が1P日本の真似をするやつじゃなくて、アーサーの魔法で2P日本になっちゃった!毒舌吐かれてわちゃわちゃみたいなやつですよね。
まぁこれ書いてる途中でそれも書こうと思ったので、いつかうpすると思います。
でも思ったよりいい作品になって自分でも嬉しいです。ちいかわ2P中国だけじゃなくて強気な2P中国も書きたかったので。
最後まで読んで頂きありがとうございました🙇
コメント
2件
まってこれシリーズ化してくだされ

控えめに言って神です…ありがとうございます!!
#アーサー・カークランド
そらしろ
424
#ヘタリア好きと繋がりたい
めーし
705
#リクエスト