死ネタ バッドエンド 注意
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(ライ視点)
目の前で顔と片腕を潰されて
マナが死んだ。それも俺を庇って。
悪いのは油断した自分の責任なのは
分かってる。でもボロボロの相棒を
見ると庇った彼が悪いのだと感じて
しまう。そう思っていたい。
何日か経ったが、いまだに心の傷が癒えていない。よく相談に乗ってくれて、歌が上手くて、ライバルで親友だった相棒がいない。
そんな現実を受け入れたくなかった。
皆が心配して話しかけてくれるが、もう話す気力もなくなっていて気がつけば孤独でいた。
気がつくとマナの墓の前にいた。もう会えない。そんな事を考えたくなかった。その時ふと閃いた。そして
「今から一緒にいよう。マナ、そして
ずっと一緒に歌おう。」
( ウィルソン視点 )
一ヵ月の間、ライが行方不明だった。前に彼の相方が息を引き取ってから様子がおかしいとはずっと思っていた。しかし、そんな彼が行方不明になってしまった為、任務は他のヒーローたちに任せ、めちゃつえーと共に捜索していた。どこを探しても見つからなかったのだが、ふと、ある場所にピンと来たのだ。
今そこへ一秒でも早く着く様に走っている。
その場所へ向かう今、生きていてほしいという一心だった。ザリやロウ達に連絡しながら走っていると、ある小屋があった。マナが死んだ場所の近くにあった小屋。そこの扉を開けようとしたが、重く固い為、開かない。
「ライ、マナと一緒にいるんでしょ、?
答えて!!」
返答がない。その時小屋の壁に窓がある事に
気づく。そこに蹴りを一発入れて、強引に入った。
「ライ!!」
そう叫んだ先には肌が青白く染まっていたライと、機械の様な顔面と腕がついたマナがいた。2人とも、固く冷たくなっていた。
「2人…共……ッ?」
膝から崩れ落ちた。守れなかった。また助けられなかった。一体いつ道を踏み外してしまったのだろうか。そんな事も考えられず、ただ悲鳴をあげながら泣く事しか出来なかった。
守れなかった。
(苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦)(苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦)(苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦)(苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (辛) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦) (苦)
(苦) (苦)
(苦)
(苦)
(泣)
その後、リトとザリが来てくれてすぐに2人を運んでくれた。ライは…もう息をしていなかったそうだ。ザリが何度も慰めてくれた。
あの元気で頼りになる優しい2人がいない、その事に寂しく感じる。目の前にはライが作ったであろう、金属でできたマナの顔と腕の半分がある。嗚呼、
「あの頃に戻りたいなぁ、」
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ぐちゃ。
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