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みおん
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#恋愛
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扇レンナ
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~前回のあらすじ~
超金持ちの優が通う星栄学園に三人の転校生がやってきた。
ビビりと、天然と、命知らず。
全員、優の嫌いなタイプである。
果たして、三人は無事に学校生活を送れるのか!?
転校生が来てから二日目。
優の機嫌は最悪である。
その元凶は昨日やってきた転校生三人。
朝から目に見えて機嫌が悪く、クラスメイトは怯えていた。
「、、、おはよう、、ございます。」
恵利がぼそぼそと喋る。
陰気臭い雰囲気の恵利はあまり受け入れられていないようだ。
「ぼそぼそ喋るならしゃべんな。」
心底うるさそうにイラついた優が言う。
「ごめんなさいっ。」
はきはきとまではいかないが、しっかり言うと、優は舌打ちした。
何で!?
恵利の脳内はそれで埋め尽くされた。
呆然とするが、クラスメイトに励まされるだけだ。
「おはようございまーす。」
あり得ないレベルで可愛い憂はみんなから受け入れられている。
靴箱にこれでもかと敷き詰められたラブレターのおかげで、彼女のカバンはパンパンだ。
先輩や、他クラスからも好意を寄せられている。
クラスメイトは挨拶を返す。
優は黙ったままだ。
自分が無視されたことなのか、思った反応にならなかったことなのか、不満げな憂は、優に再度挨拶に行く。
近くまで行って、
「おはようございまーす。」
と囁く。
こんなことはなかったので、驚いた優はほんの少し顔を赤くして黙りこくってしまった。
ため息をつき、諦めて席についたら、早速できた女友達と会話を始めた。
「はよー。」
気だるげに亞音が言う。
周りは挨拶を返すが、そんなこと聞いていないようだ。
「おはよ。」
優の近くまで行って言う。
優は完全無視。
諦めない亞音はさらに顔を近づけて、
「おはよってば。」
と小さな声で言う。
意地を張ったように無視をする優。
「おーはーよ。」
うざくなって、
「、、、 はー、、、おはよ。」
ため息混じり挨拶だとしても嬉しそうな亞音は、いきいきとして席についた。
「あー、はい、わかりました。はぁ、あ、なるほど、了解です。はい、では。」
先生が電話をしている。
「ちょっと用事ができたから自習な。」
はーい。
先生が出ていくと一気に騒がしくなった。
みんなは話始める。
その中で恵利だけが誰とも話せていなかった。
それどころか、恵利の影口を言っている者もいる。
それを見た優は、
「なぁ、コイツどう思う?」
とクラスメイトに聞いた。
今までの態度などから考えると優が良く思っていないのは明らかだ。
ここで、「真面目」や、「頭が良い」と言ったものなら、次のターゲットは自分だ。
「陰気臭いよね。」「何考えてるかわかんない。」「声ちっさすぎ。」
悪口を言いまくる。
それを聞いた優は、ご満悦のようで、意地悪く笑みを作った。
「だよな、じゃ、コイツターゲットってことで。」
ターゲットという言葉に戸惑う恵利。
「あのっ、ターゲットって、、、なんのことですか?」
近くにいたクラスメイトに聞いたが、完全無視。
怪訝な顔をする間もなく、ごみと暴言が投げられた。
「きもいんだよ。」「いるだけでムカつくわ。」「さっさと出てってくんない?」
言われながら、物を投げられ、体を殴られた。
全員が敵なんだと気づいたとき、そうでないことを知った。
憂と亞音だけは恵利をいじめていなかった。
亞音は優に話しかけている。
憂はただ見つめていた。
放課後。
恵利は他クラスの人や、先輩にもいじめられていた。
きっちり着た制服はボロボロ、綺麗に編んだ三つ編みもぐしゃぐしゃ。
体にはいくつもあざができていた。
思わず涙を溢せば、さらに悪くなった。
「やめなよ。」
静かな声が聞こえる。
憂だった。
彼らを止めたのは憂いだった。
そんなことには耳をかさず、もう一度殴った。
「うっ。」
うめき声がもれる。
嗚咽も混じっている。
憂は一歩一歩彼らに近づいていく。
「なんだよ。」
憂に好意を抱いているものも多く、少し引きぎみだ。
「だから、やめなよってば。」
「だって優さんが、、、」
しどろもどろに言い訳した。
「だから?」
もう黙ってしまった。
「恵利ちゃんは弱くないよ。あなたたちが弱いだけでしょう。」
それだけ言って去っていってしまった。
恵利はなんとか立ち上がって、憂を追いかける。
「憂ちゃん!ありがとう、本当にありがとう!」
精一杯の震えた声で一気に言い放った。
何がおかしいのか憂はクスクス笑っている。
きょとんとした恵利に憂は極上の微笑みを見せる。
「大きい声出るじゃん。 」
「あっ、、、」
自分でも気づかなかった。
誰かに伝えたいと思うとしっかりした声が出るんだ。
嬉しさといとおしさでいっぱいで、
「あのさ、一緒に帰ろっ。」
と聞く。
憂は一瞬驚いた表情を見せたけれど、美しい笑顔になって、
「もちろん。」
と返した。
「チッ」
舌打ちが聞こえた。
優だった。
一緒にいた亞音に伝える。
「明日からアイツもな。」
亞音は笑顔で頷いた。
呪いの子。
それは見た目ではわからない。
自覚がないこともあるとされる。
共感性が高く、頭の良い者が多い。
コメント
1件
読了〜!😭💕 憂ちゃんが恵利ちゃんを守ってくれたシーン、めちゃくちゃグッときた…!「大きい声出るじゃん。」って、いじめられてた子の本当の強さを引き出す言葉、天才か…!?✨ しかも最後の「明日からアイツもな」って…まさかの流れで鳥肌たったよ😳 呪いの子って憂ちゃんのこと?続きが気になりすぎる…!!