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異なる方向から2つレーザーが来る。
1つは軽々と避けられたが、もう1つは少し肩を掠ってしまった。
レーザーが当たったことにより、自身の幻惑が解除される。
私は人がいるであろう場所に一気に距離をつめて、レーザーを撃つ。
私のレーザーが当たった奴の幻惑も解除されて、左腕を失ったばかりの紫髪の男が見えた。
「何でこんなことをやろかとしとんねんや……何が目的か言うたれや!」
「……」
話すことに気を取られて撃たれる可能性がある為、今は黙っておく。
そのとき、違う方向から3つもレーザーが私に向かう様子が見えた。
慌てて避けるが、このレーザーは蛇手けせらによる幻惑だったことに気づく。
そして後ろから来た本物のレーザーに少し当たってしまった。
太腿から血が流れるが、このぐらいは大丈夫だろう。
私は月を蛇手けせらの方に向かわせる。
蛇手けせらは向かってくる月から逃げるが、月はすぐに追いついた。
「なっ!?」
月の質量を蛇手けせらはまともにくらって死んだ。
(最後の1人は……ここか。)
4つレーザーが見える幻惑と、1つの本物のレーザーを撃つ。
敵は幻惑の翻弄されて本物のレーザーに当たり、緑髪の姿を見せた。
「來雨!こんな馬鹿げたこと、今すぐやめなさいよ!」
私は月を草薙陽翠の方に向かわせた。
さらに月が盾になって、私への攻撃は届かないだろう。
「何でお前は、伊勢先生もけせらさんも殺せるのよ……!伊勢先生はお前に勉強を教えてくれたし、けせらさんはお前を保護してくれたでしょ!?」
草薙陽翠は太いレーザーを月に撃つ。
そのレーザーは月に深い穴を開けて、草薙陽翠はその穴を通ってこっちに来た。
私と草薙陽翠は互いにレーザーを撃ち合う。
草薙陽翠のレーザーの方が威力が強く、私のレーザーを飲み込んで私に当たった。
「……っ!」
私の下半身が千切れたようだ。
私はもうすぐ死ぬだろう。
「……陽翠、貴方に私の何がわかるんですか。」
「來雨!何で月を落とそうとしたのよ……!」
全身が痛い。
「地球の全部壊せば、不幸も苦痛も無くなるのに……」
意識が薄まっていく。
視界は宇宙の黒なのか目を閉じたときの黒なのかわからない。
「來雨……」
草薙陽翠が私を呼ぶ声が最期に聞こえて、私が目覚めることは永遠になかった。
終