テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
5件
ありがとございますうううう! ほんとに雰囲気とか好きすぎて…! マジで神作すぎますブッ刺さりました_:(´ཀ`」 ∠):
まじで天才すぎます😭😭😭😭ほんとに大好きすぎます😭😭😭タヒネタ大好きなんでまじで嬉しいです😭😭😭
死んじゃったのは👑くんってことかな?
コンテスト優勝者のsayoさんからの リクエストダァ(ᐛ)☆
⚰️ネタ⚠️
ヨル 。
この時間帯になると彼が必ず。
現れる。
翠「 ~~ ♪ 、♪~ 」
君は空いた窓に座り、風を受けている。濃い緑色の髪がゆらゆらと揺れている。
黈「すち 裙 、飲み物あるけど 飲む ?」
俺は用意しておいあラムネを君に渡した。毎回俺は、こうやって君が来る前に用意をしている。
翠「うん、食べる 。」
俺は君の承諾を得、青色のラムネを渡す。
翠「ありがとう。」
黈「すち裙 、ラムネ 好き だよね。」
翠「うん、美味しいからね。」
そう、君は毎度帰る度に「またラムネをくれるかな?」と問いかけてくる。だから、毎回俺はラムネを近くの駄菓子屋で買っている。きっと駄菓子屋のおばあちゃんからラムネ好きだと思われているのだろう。
いつからだろうか、君が俺の家に来るようになったのは。あの日のヨル。雨が止んできて、少し暑かったから窓を開けて換気をしていた。君は、そこに寄られたように俺の窓に座っていた。
翠「 ♪ ~~ 」
黈「 …… 」
相変わらずの美声に俺は毎度見とれている。飽きることの無い声。同じ声でも同じ歌でも。俺はこの声を君の歌を飽きることは無い。
黈「相変わらず、歌上手だね。」
翠「そ~かなぁ… ?」
そして君はヨルが明ける前に「またラムネくれるかな」と、言って 西から東へと進む夜明け前の月と一緒に消えていった。
今日もラムネを用意して、部屋の窓を開けて、君を待っていた。
やはり今日も来た。
でも、いつもより表情が暗かった。
黈「 … すち 裙 ? 」
さっきまで冷蔵庫にいれていてキンキンに冷えているラムネはまだ俺の片手に包まれている。ひんやりとその冷たさが感じられていた。
翠「 ラムネ … 飲みたい な 」
黈「 ぁ 、うん っ 」
俺はそのラムネを彼に渡した。
君はそのラムネをゴクゴクゴクと飲んだ。いつもは俺には後ろ姿しか見せないで飲むから、新鮮だった。首元を見ると飲んでいるのがよく分かる。
黈( 喉仏 めっちゃ 男って感じやな )
翠 「 みこと ちゃん も 飲む ? 」
黈「 あぁ 、ごめん … 俺 炭酸 苦手 なんよ 」
黈「 昔 は 好き やったん だけど … もう … 」
翠「 そっか … 」
しばらくの間、俺たちに沈黙が流れた。
静かで、普段はうるさいと思うが今はこの気まずい時間を何とかしてくれている綺麗な虫の声。ヨルは肌寒くてうんざりとしていた冷たい風の音。
すると、君 は 口を開いた。
翠「 ごめんね 。」
黈「 え … 」
なんで 謝る ん ?悪いのは 君 じゃなくて!悪い … のは
黈「 俺 が … 悪い … から っ 」
翠「 …… 」
君は俺を見つめた。
そっか、…そうだッ悪いのは誰でもない君も悪くない…悪いのは…君を殺しちゃった。
俺 … 。
そう、あの夏の日。
俺の部屋の前でずぶ濡れで立っていた。
ミコトちゃんが言っていた。
「 昨日 人を 殺しちゃったんだ 」
って 。その1言目から、この俺の 夏の記憶の物語が始まった。
ミコト ちゃん は 続けて 話していた。
「殺したのは…隣の席のいつも虐めくるあの子…もう嫌になって、方を突き飛ばして…」
「打ちどころが悪かったんやって… 」
まだ夏が始まったばっかりなのに身体も声も震えていた。雨で濡れて水滴が顔に落ちる。それで涙も隠していた。
そんなミコトちゃんに俺は言った。
「それじゃあ、…俺も連れて行って。」
そう言うと、先程まで俯いていた顔がこちらに向けた。やはり、綺麗な瞳だ。驚いていたミコトちゃんはしばらく俺を見つめてから、ゆっくりと頷いた。
ボロボロな財布をもって、台所でこっそり盗んだナイフを持って、婆ちゃんからもらった携帯ゲームもカバンに詰め込んだ。
「 あの写真も、あの記憶も。 すべて壊してから行こうよ。今じゃもう要らないよ。」
そう言って、俺とミコトちゃんは この狭い狭い世界から 逃げ出した。
虐めてくる主犯格。加担する教師。見て見ぬふりする大衆。何も知らないのに行かせる親。全部憎かった。そして全部捨てていった。
「もう遠い遠い誰もいない所で二人で死のうよ。 もうこの世界に価値なんてないよ。」
「人殺しなんてこの世界には沢山いるんだからさ。」
ミコトちゃんは何も悪くないよ。
なにも 悪くない。
結局俺らは誰に愛されたのだろうか。
いや、愛されることなんてなかった。
もうどこにでも行ける気がして、金を盗んで二人で逃げて。
額の汗も、落ちたメガネも。全部もうどうでもいいからさ。
シアワセ なんて こんな 簡単 な 4文字
この世界 の どこ にも なかったん だ と 思う
海辺に着くと、ふとミコトちゃんは
ナイフ を 手に取った 。
「 すち 裙 が 今まで そば に 居てくれた から ここまで 来れたんだ 。だからもういいよ。」
「 死ぬ のは 俺 1人 で 良い よ 」
そして 君 は 首 を 切った 。
まるで何か映画のワンシーンみたいだった。
白昼夢見ている気がした。
気づいたら捕まっていた。
ミコトちゃんは居なかった。
虐めてくる主犯格、加担する教師、見て見ぬふりする大衆、何も知らないのに行かせる親は居るのに… 君だけがいなかった。
俺は今でもヨル歌ってる。
ミコトちゃんに言いたい事があるんだ。
「 誰も悪くない。君も悪くない。もういいよ。全部投げたそう。」
そう言って欲しかったんでしょ?ねぇ…
翠「 ミコト ちゃん 。悪いのはいじめてくるヤツらじゃない。何も考えない親じゃない。隣の席のあの子じゃない。」
震えながら、濡れている君が言う。
俺の瞳を見つめた。
お願いっ、言わないでその先の言葉は何も聞きたくないんだ…お願いっ言わないで?
「 悪いのは 俺 を 置いて 死んだ 君 だよ 」
黈「 ッ ! 」
黈「 ごめんなさい … ッ 」
気がついたらラムネと君が消えていた。
いや違う。居ないとは俺の方やった。
後半は「あの夏が飽和する。」を曲パロしました!いやぁ…疲れたね…