mtp
やはり悲しい。
俺は大森元貴。
病気になっていて、入院している。
殆ど入院してるから学校生活なんてない。
入院ってつまんないんだよね。
そんな僕だけど寂しくないんだ。
『おーい、元貴!』
若井がいるから。
「若井。」
「今日も来たの、笑」
『勿論!元貴に会いたいから!』
若井は僕の恋人。毎日お見舞いに来てくれる。
よく飽きないよなぁ笑
そうやって今日もたわいない会話をして、幸せを噛み締める。
そう言う日々が続く、
筈だった。
「…は」
《…と言うことで、、若井くんは事故にあい、一日たつと記憶がなくなってしまう事になった。詳しいメカニズムは分からないから、恐らく完治することはないだろう。》
「…わか、い」
『…?』
其処には僕らの事を不思議そうに見る若井がいて、
今までの思い出も、全て、亡くなって…
「若井!」
『、ビクッ』
「俺は、大森元貴!お前の恋人だよ。」
『え、ぇ』
「若井が何回記憶を亡くそうとも、何回思い出が崩れたって、僕が何回でも作ってあげる!」
「若井が僕を愛していなくたって、僕は若井を愛し続ける!」
『…泣』
「いい?」
『う”んっ…泣』
「何で泣いてんのよ、笑」
『僕…いい人に恵まれてるんだなって』
『ありがとうっ、元貴っ…』
「ギター初めて?ちゃんと弾けてんじゃん!」
『何だか懐かしい気がするなぁ、』
覚えてる?感覚がかなぁ、そんなことあるんだ。
「感覚が覚えてるんじゃない、笑」
『えー、りんごアレルギーなの?!』
「うーん、笑」
「そーなんだよね」
Mrs.Green Appleなのにね、
『なにそれっ笑』
「今日ね、僕誕生日なんだ〜」
『そうなの?おめでとう!』
「ありがとう〜、誕プレ欲しいなぁ笑」
『えぇ?プレゼント?用意してないよ〜!』
『昨日教えてくれたら良かったのに、』
「…うん、そうだね笑」
実は昨日も、言ったんだよね。
『曲作ってるの?すご!』
「そうかな、照れる〜」
『ききたい!』
「じゃあ…」
『クスシキ!好きだなぁ、いい曲!』
「…ありがとう、笑」
そんな話をしていたある日、僕の容体は急に悪化して…
『元貴が…亡くなった…?』
ガリガリ
『元貴っ、元貴っ…もときっ!』
紙に書き綴る。
『駄目だよ、忘れちゃ駄目っ…』
『クスシキも、元貴も…俺が忘れたらっ』
『忘れちゃだめっ…』
『忘れちゃいけない人っ…泣』
あれ、俺…いつの間にか…寝てた?
ふと机を見ると沢山の濡れた紙が、
『元貴…』
『誰だっけ…』
♪〜 貴方をまた思う、来世も
私は悲しい話しか書けないのか…
書きながら泣きそうになっていた。
天国、カラオケで92点!やったー🙌
next
コメント
2件
妹の前でガチ泣きしたじゃねえかよ(?