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背中から大きな体で包まれ、手は腹に回され撫でられている。子が叩いているのを相手するように時々指で叩いて遊んでいる。もうハンクの片手からは余るほどに大きくなった下腹は、これからも大きくなる。ハンクは頭に頬を擦り付けたり口を落としたり、機嫌がいい。巻き付いた腕が私を拘束するから動けないわ。
「起きたな」
動いていないのにどうしてわかるのかしら。
「起きましたわ」
腕の拘束が緩み、私はハンクと向き合う。髭が伸びた頬に触れると、ざらついて痛い。首を伸ばし口を合わせる。ハンクの手は私の尻を撫でている。
「閣下はどれほどお休みをもらえますの?」
ハロルドは二、三日休むと言っていたわ。ハンクだってそれくらい休まなくては、私は部屋に戻った方がいいかしら。
「明日には部屋を出る」
今日は一日眠って明日は仕事をするのかしら。それで体は回復するの?
「一日休みますのね、私は部屋に戻りましょうか?」
邸の中ならいつでも会えるもの、私がいたらハンクは世話を焼くわ、休めないわね。あら?お顔が険しくなって、気に入らないのね。
伸びた髭を摘み引っ張る。
「私がいるとゆっくり休めないわ」
「離れんと決めてる」
ハンクの体を心配しているのよ。まだ老公爵の子飼いは狙ってくるかしら。
口を開けると舌を入れてくれる。頬を掴み舌を絡めて唇に吸い付く。
「ずっと寝室にいますの?」
「ああ」
決まりなのね、負担にならないのなら私は構わないのよ。
「明日は花園を歩きたいの、体力をつけなくては、腹はどんどん膨れます」
大きな手が私の頬を包む。
「俺も共に歩く」
足は痛まないかしら。ハンクが決めたなら覆すことは無理ね。
「ええ、もちろん」
腹が空いた、とハンクは呟きベルを鳴らす。もう昼に近い、よく寝たのね。目の前のハンクに抱きつき頬を寄せ、鼓動を聞き入る。扉が叩かれ、ハンクは中へ運べと命じている。またここで食べるのね。台車から皿を並べる公爵家当主なんていないわ、面白い人ね。
私達は寝台に横たわったまま食事が運ばれるのをただ待っていた。その間、ハンクは尻を撫でてる。気に入ったのかしら?上を見上げると黒い瞳が私を見ていた。
「お尻が好きですの?」
「ああ、大きくなった」
大きくなった?太った?なんだか衝撃を受けたわ、胸も大きくなったのよ。アビゲイル様はお尻が大きかったわ。男の人はやっぱり妖艶な感じがいいのかしら。
「閣下は尻の大きな女性がお好み?」
「お前の尻ならなんでもいい」
そうなのね、私の尻だから好きなのね。それならいいわ。ハンクの胸に額をつける。
扉が開き台車が押される音が届く。ハンクは扉が閉まるまで動かない。ソーマにジュノとダントルのことを聞きたいのに、食べてから聞けばいいわ。
「ソファに座れ」
ハンクの言葉に頷き顔を上げる。二人で夜着のまま起き上がり、私はハンクの言う通りソファに座る。ハンクは盥の湯に布を浸して絞り私に渡す。受け取った布で顔を拭いて、手を差し出すハンクに渡すとまた湯につけ絞り自身の顔を拭いた。ハンクは昨日のように台車から皿を机に移し並べていく。私に水差しを渡し、器を前に置く。注げということね。私が果実水ばかり飲むから、ハンクにも飲ませることになってしまう。水でもいいけど、ハンクの優しさが嬉しい。
「食べろ」
ハンクも座り端から皿を取り口に運んでいく。一口が大きいのよね、だから早いのよ。私が半分食べ終わる頃にはハンクは完食している。ちゃんと噛んでいるのか疑問だわ。
「ゆっくり食べろ」
ハンクは私を持ち上げ足の間に置いた。食べる私を後ろから眺めて楽しそうに指に髪を巻き付け遊んでいる。
「ゾルダーク領の邸には森と川がある、いつかお前と歩く。花が少ないからな、森に花の種を撒けば行く頃には根付いて咲いているだろ」
ゾルダーク領に行っても、離れた私のことを想ってくれたとわかる。老公爵に何を言われたのか聞いていない。ハンクが言わないなら聞かないわ。
「約束よ」
後ろのハンクに伝える。いつ行けるのかわからない。それでも未来も共にいるとハンクは信じてる。決めている。私はハンクの側にいればいい、私の望みも同じだもの。
食事を終えてベルを鳴らすとソーマが入ってくる。私は夜着の上からハンクのガウンをかけられて足首まで包まれている。
「ソーマ、ジュノとダントルは?」
「ダントルには休みを与えました、ジュノは控えていますよ」
ソーマは声を上げてジュノを呼んでくれた。後ろのハンクにわからないように、四角の形を作り合図すると、ジュノはお仕着せを叩く。持っているのね。棚を指差し置くよう頼んだ。ジュノとソーマが台車を押して部屋から出ていくのを待ってから立ち上がり、ジュノの置いたハンカチをハンクへ渡す。
「遅くなってごめんなさい」
空色の生地にハンクの濃い紺の糸で家紋を刺繍した。上達したわ、これならハンクが持っても恥ずかしくないわよ。
「ああ、上手くなってる。初めのも味があってよかったがお前の色と俺の色だ」
そうよ、ハンクには違いがわかるのよ。ダントルがおかしいんだわ。ちっとも同じではないのよ、丁寧に刺したもの。初めのなんてダントルに渡せばよかったわ。…ハンクは初めのと言ったわ、まさか。
「初めのはソーマに渡したのよ!」
大きな声が出てしまったわ。
「初めのは上手くできなかったからソーマに押し付けたの、まさか閣下、見ましたの?」
ハンクはソファにふんぞり返り空色のハンカチを手に口角上げ、相対する私に真実を告げる。
「お前は俺のものだろ、あれも俺が貰った」
初めのは練習用の安い生地よ、色も適当に選んだのに…持っているのね。ソーマからハンクに渡るなんて。ソーマは叱れないわ、ハンクが寄越せと言ったら従うしかないもの。
ハンクは膝を叩き、ここに座れと合図している。私は素直にハンクの膝に乗りソファに足を伸ばし厚い胸に頬をつける。
「俺は両方気に入ってる。次は薄い茶の生地に黒い糸だろ?楽しみだ」
そうよ、合ってるわ。機嫌がいいハンクは私の額に口をつけ、頬擦りする。髭を引っ張り、痛いわと文句を言う。
「剃ってもらうか」
「よく見せて」
髭面のハンクなんて次はいつ見られるかわからないもの。目に焼き付けておきたい。頬にまで髭があるのね、野性的だわ。
「とても素敵、勿体ないけど痛いのは嫌よ。頬擦りするでしょう?」
「する」
なら剃るしかないわね。公爵家当主は野性的な髭は生やさないわね。
「お前は俺の顔が気に入ってる」
急に恥ずかしいことを言い出すのね。
「ええ、知ってたの?」
素敵と言っていたものね。頬を撫で、眉間や鼻に口を落とす。
「とても魅力的なの」
嬉しそうに笑うのね、可愛いわ。険しい目付きが柔らかくなって少し垂れるのよ、私だけの宝物ね。
「ハンクは私のものよ」
たくましい肩に頭を置く。なぜ公爵家の当主がこんなにたくましいのかしら、素敵だけど。硬い腹を撫でる。
「俺の全てをお前にやる」
顔を上げると笑顔のハンクが私を見てる。私は微笑み、もう貰っているわと囁く。私はハンクの口に吸い付き舌を絡めて唾液をもらう。
「もっと流して」
隙間から声を出してお願いすると顔を掴まれ舌を突き入れてくる。流れくる唾液を飲み込み、秘所が濡れるのを感じる。また下着を汚してしまうわ。
「濡れてしまうわ」
ハンクは足の間から手を差し込み下着の上から秘所を撫でる。
「もう濡れてる」
指が下着をずらし中へと進む。くちゅくちゅと音を鳴らしてかき混ぜて、ガウンを広げ夜着の上から頂に吸い付く。夜着を濡らして口の中に入れ舌で転がしては歯で噛んでいる。中に入っている指が増えて壁を擦ると気持ちがいい。
「気持ちいいぃあぁ」
私を支える腕に背中を預け、体が強ばり指を締め付け達しそうになったところで指を抜かれる。昨日もこの意地悪をされた。
「閣下!意地悪をしないでっ」
ハンクは夜着から陰茎を抜き出して私に見せる。
「腹が邪魔をするからな、向こうを向け」
ハンクはガウンを脱がして私の下着を剥ぎ取る。私はハンクに背中を向けて足を広げ陰茎を宛てがう、それをハンクの手が私の腰を掴み阻む。
「何が欲しいか言ってくれ」
私に恥ずかしいことを言わせたがる。時折陰茎を秘所にあて突起にあて意地悪をする。
「ハンク意地悪しないで」
後ろにいるハンクの顔は見えないけどきっと笑っているわ。
「お願い、疼くの」
秘所に陰茎が入る。太くて硬く熱い、入り口がひくつき陰茎を感じる。浅いところばかり擦ってまた意地悪してる。
「ハンクっ」
怒っているな、だがどうしても陰茎が欲しいと言わせたいんだ。入り口がぬかるんで締め付けてくるのも堪らんな。細い腰を持ち浅いところを刺激する。液が垂れて陰茎を濡らしていくな、滾るぞ。奥に欲しいだろうな、言ってくれ。
「俺も奥に入れたい。言えるだろ?」
白い背中に吸い付いて痕をつける。震えているな、達したいだろうな、このまま奥まで入れれば直ぐに達するな。
「ぃ…陰茎奥まで入れて…」
ゆっくり奥まで進む。陰茎全てが泥濘に嵌まり、締め付けられる。腰を回して奥をぐっぐっと先端で刺激すると背中を反らし体を強ばらせ達している。鳴り止まない嬌声が部屋に響いて、愛しい娘は悦んでいる。液を漏らし締め付けが止まらない中を腰を持ち上げ擦り上げる。
「気持ちいいか」
「いぁいいぃ」
わかっているが聞きたいんだ、善がるお前は美しい。達して悦ぶお前が姿見に映って俺には見えてる。このまま抱き締めて中に出したいが。腰を持ち上げ、空へ子種を撒く。腰を下ろして跳ねる陰茎の上に秘所を置く。子種が出る度、赤い口からは喘ぎが出る。後ろから抱き締め、肩に吸い付く。腕の中で愛おしい体がひくついている。
「キャスリン、俺を見ろ」
虚ろな目が振り向く、閉じられない口に食らいつくが舌を絡めてこない、それでも唾液を送り吸い付く。
「ハンク…」
「ああ」
「いじわる」
「したな、許すだろ?」
お前は許す、優しいからな。奴の願いなど叶える必要などなかったろ、額に口を落とされてもお前は許す、優しいからな。俺は面白くないがな。お前を縛り付ける俺を受け入れてくれる、俺が何をしようと許してくれるだろ。