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執務室からベルが聞こえ、扉を叩き部屋に入ると主が執務机に酒を置き夜着のまま飲んでいる。寝室に籠るはずではなかったか。
「あれは寝てる。剃ってくれ」
湯を持ってくるよう外にいた使用人に命じて、剃刀を用意する。凶暴な面構えになってしまわれて。主が体を休めなくてはならないだろうに、共に休まなくてもいいのか…
「ハインスの息子は近づいたのか」
「はい、待ち構えていたそうです。旦那様の様子を聞かれたそうで、機嫌は悪く部下も慌ただしいと告げたら急いで帰ったそうですよ。昨夜はハインス邸から王宮へ馬車が向かったと報告がありました。陛下に呼ばれたのでしょう」
主の手にある酒はかなり強い物だが、瓶の中身は半分ほど消えている。食事の時は機嫌が良かったのにどうしたのか。
頼んだ湯が届き、石鹸を泡立て刃を当てて髭を落とす。布で拭き取り現れた顔はやはり機嫌が良くない。
「ドイルを呼べ」
なんと、国王を呼べとは初めて聞いたな。国王は呼ぶものではない、こちらが赴かなければならない方だが、呼んだら来そうなのが陛下か。
「ハインスのことを?それとも媚薬ですか」
媚薬は秘した方がいいと思うが。
「俺が会いたがっていると伝えろ」
飛んでくるな。早馬を出しても今夜になるだろう。
「かしこまりました。キャスリン様は指輪の暗器をご存知でした。弟のテレンス様から聞いていたようです」
主はまた酒を呷り、器を置く。
「報せがあれば呼べ」
手を振り、そのまま寝室へ向かわれた。疲れは取れていないだろうに、よく眠られただけで回復するのか…わからない。
まだ外は明るい。意地悪をしたあと眠ってしまった。床に跪き、少し口を開けて眠る顔を見つめる。あどけない顔だ。奴はこれを見たろうな、面白くない。腹が立つ。裸になって掛け布に入り込み、香油を手に垂らし尻の孔に触れる。もう閉ざしているな。孔に香油を塗りこみ指を入れると、体が強ばった、さすがに起きたらしい。
「何してるの?…お酒?」
「閉じたから広げてる」
黙ったな、嫌がっても止めんがな。
「ハンク、座って」
ハンクは指を孔に入れたまま寝台に胡座をかく。キャスリンは起き上がりハンクの横からまだ柔らかい陰茎を握り、屈みこんで舐めはじめた。片手で陰嚢を揉み、柔らかい陰茎を口の中に含み舌でしごいている。ハンクは香油を足して指を増やす。口の中で硬く大きくなった陰茎に片手を添えて撫で、掴んでしごく。頭を振り陰茎を唇でしごき舌で先端の割れ目もつつく。括れに舌を這わせ舐め回し口をすぼめて吸い付くと陰茎が口の中で跳ねる。ハンクは指を三本根元まで孔に入れている。
少しひきつるけど、我慢できる。キャスリンはハンクが怒っていると思い至り、孔に固執するのを止めるつもりはなかった。
機嫌が良かったけど、ハンクは嫉妬なんて感情わからず我慢していたら?それを放っていたから、お酒を飲んで酔ってる。カイランのことは気に入らなかったのよ、それしかないわ。ハンクの好きなようにさせたい。望むことは叶えたいの。もうハンクと離れないわ、それならカイランも近づかないもの。口を合わせたいと願われても断るわ。
ハンクが嫉妬していると気づいて、満たされた気持ちになったなんて知られたくない。愛おしい気持ちが溢れてしまう。気持ちよくなって欲しいの。
喉の奥まで陰茎を入れ頬をすぼめてしごく。
「どこで覚える?俺は教えてないぞ」
ただ試してみただけよ、気持ちいいのね。
手は使わず口だけで陰茎をしごくと喉の奥に子種が少し出てくる。口から溢れてしまう。しごきながら飲むのは難しいわ。溢れても頭を振り陰茎を刺激する。
「孔に注ぐぞ、奥まで入れてやる」
頭を乱暴に掴まれ陰茎が口から飛び出す。ハンクは私を四つん這いにして覆い被さり尻を上げさせて孔に陰茎をゆっくり入れた。
「ああぁ!大きいぃハンクっあついぃ」
ハンクの秘毛をお尻に感じる。
「ははっ全て呑み込んだぞ」
大きな陰茎の形まで感じる。熱くて括れが孔の中を引っ掻いていく。快感なんていらない、ハンクが満たされているならそれでいい。
細い腰を掴み、伸びきった孔が赤黒い陰茎を呑み込む様を明るい室内で見入る。全てを入れて小さな尻に腰を押し付ける。愛しい体が突く度に揺れ、口からは荒い呼吸が聞こえる。
快感などないだろう。だが俺のために耐えてる。俺が望んだから叶えようとしている。腹に手を回し撫で、許しを乞う。俺は溢れ出る感情を止められん。
孔はきつく、突く度に陰茎を締め付ける。出し入れすると香油がぐちゅぐちゅと音を鳴らし淫靡な音が部屋に流れる。柔らかい尻を撫で愛しい体を手のひらに感じながら堪能する。俺のための存在だ。
「キャスリン出すぞ」
薄い茶の頭を振り許可をくれてる。何度も激しく尻に腰を叩きつけ根元まで入れ込み最奥へ子種を注ぐ。もっと奥へと腰を押し込む。孔の中で陰茎が跳ねる度に腰が震え快感が頭に響く。出し終えても抜きたくない。そのままゆっくり横たわり、繋がったまま後ろから抱き締め、小さな体を腕の中に納める。小さな耳に許しを乞う。
「許してくれるか」
涙を流す空色が振り向いて俺を捉える。
「貴方の全てを許すわ、側にいてくれるなら私に何をしてもいいの」
「俺は俺の扱いがわからん」
綺麗な手を伸ばし俺の頬に触れ撫でて濡れた指先を口に含み舐めている。首を伸ばし顔を近づけ俺の頬を舐め、目元に吸い付き飲んでいる。涙など流したことはない。目が熱いのは涙が出ているからか。
「痛みは?張りは?ライアンを呼ぶか?」
無理をさせた。胸の奥が熱くなって渦巻き、俺を止められなかった。こんなことは今までなかった。
「平気よ、何かあればハンクに言うわ」
まだ舐めてる。全て吸ってくれるか。
「やはり、お前を連れて逝くか」
俺が死んでも解放はしない、できんぞ。胸が苦しくなるんだ。俺がいなくなれば奴は必ずお前に触れる。消したくなるぞ。
「連れて逝って、放れたくないの。私の望みだわ」
嬉しそうに笑顔で話す。本心だろうな。ああ、満たされる。俺の喜びは全てお前が持っているんだな。俺から放れるなよ、側にいるんだ。俺はとうとう狂ったかもしれん。
俺の涙を吸いながら笑っているが、その度に孔が動くとお前は知らんだろうな。
「ああ、死んでも共にいるか」
微笑んで頷いてくれる。それだけで俺は幸せだ。
ベルが鳴らされ扉を叩くと、湯を張れと声が届いた。届いた湯をメイド達を引き連れ運ぶ。寝台には掛け布を被り横たわって睦み合う二人がいる。さすがに共寝には立腹してあれだけ呑まれたか、機嫌はもう直ったのか?囁き声が時折届く。夕食もこちらに運ぶのだろうな。浴槽を満たしメイドを連れ部屋から出る。
陛下に送った早馬は届いたか。
王宮の執務室で忙しく働いているところにゾルダークから早馬の報せを聞き背筋が伸びる。
ハインスの悪巧みの証拠を手に入れたのか?昨日の日暮れ前に騎士らがゾルダークに戻ってきたと聞いてる。怒ってるんだろうな。ジュリアンは廃妃か、仕方ない、俺は譲位しよう。
従者に渡された封筒の蝋を割り手紙を読む。
『ハンク様が陛下に会いたいと仰せです』
こんなの初めてじゃないか。ソーマに書かせたのか。ハンクが俺に会いたいだと?意味不明すぎる!
「近衛の隊長を呼んでくれ」
「また掻き出さなくてはならん」
「もう少し入れておいて、繋がっていたいの」
薄い茶に頬擦りする。ずっと抜いていない。孔が陰茎を締め付けてくる。だいぶ奥に注いだからな、ちゃんと掻き出さなくてはな。
「舌をちょうだい」
振り向いて愛らしいことを言う。赤い口を覆うように食らいつく。望み通り舌を与えると甘えた鼻息を出しながら懸命に絡めている。おかしな体勢でお互いの唾液はシーツへ垂れていく。このままではまた滾るぞ。もう今日は終いだ。腰を引き陰茎を抜く。掛け布を剥ぎ、脇に手を差し込んで膝立ちにして、抱きつく体を片腕で支え、緩んだ孔に指を根元まで差し込んで掻き出す。あらかた出し終わり、抱き上げて浴室へ向かう。
「大きい浴槽にするか」
特注になるだろうがかまわん。脚に座らせ頭を洗う。
「伸びたな」
「私の髪が好きでしょう?切ってないのよ。そろそろ揃えてもいい?」
「毛先だけだ」
乾かすのに手間がかかるが、切れんな。俺のために綺麗に保っているんだ、維持しなければな。
「ソーマにやらせろ」
泡を流し、自分の髪も洗い、後ろから包み込む。頭は俺の胸に預け温まっている。
「明日は花園を歩くぞ」
「ええ」
一日閉じ込めた。感情を抑えられず苛めもした。これの喜ぶことをせねばならんな。
ベルを鳴らしてメイドを呼ぶ。キャスリンを立たせ綺麗な湯を頭からかけメイドに渡す。大人しくアンナリアとライナに拭かれる姿を見つめる。浴室を出て寝室へ向かうのを見送り、自身も湯を浴び体を拭う。足に軟膏を塗り布を巻き付ける。
あれはこの足を気にかけてる。怪我には入らんと言ったがあれには入るんだろう。
寝室へ入ると三人がかりで髪を拭かれていた。俺は執務室へ向かい、ソーマに酒を注がせる。
「ドイルは?」
「返答はございません」
あれでも国王だ、忙しいだろうな。
「ライアンは?」
「報せが届きました」
ただ蝋で封をされた手紙を渡される。蝋を割り中身を読む。
「金を多く渡さねばならんな」
ハインスより早く捕まえたか。それは朗報だ。