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🩷side
亮平の家から抜け出して1ヶ月ほどが経った
俺は結局次の仕事が見つかるまで康二くんの店の手伝いをすることにした
🧡蓮くーん!ここの料理出来たし持って行ってー!
🖤はいよー!
🖤お待たせしましたーうどんです
客)あら!蓮くーん!
客)今日も男前ねー!
🖤はは…どうも…
🧡ちょっとおばちゃん!
🧡俺の蓮くんやねんから口説かんといてや!
客)あら康二くーん!
客)そんなこと分かってるわよー!笑
🩷(ほんと微笑ましいなぁ…)
料理が得意な康二くんはお店を出してからそこそこ売上もいい
蓮はすっかり店の顔みたいになってる
2人のお陰で少しずつ常連さんもついてきた
🩷(いつまでも2人の邪魔は出来ないし、そろそろこの家から離れないとなぁ…)
🩷康二くん!俺買い出し行ってくるね!
🧡あ!ありがとうー!助かるわ!
ガチャ🚪
🖤いらっしゃいませ
🖤1名様ですか?
?)はい
🖤席ご案内しますね!
?)ありがとうございます
ガチャ🚪
🩷ただいまー!
🩷康二くん!買い出し終わった…よ
🧡そんなこと思ってへんし!
🖤なんなのさ!どうせ俺よりああいう人の方がいいんでしょ!
🧡だから思ってないって言ってるやん!
🧡ちゃんと謝ったやろ!?
🧡蓮くんしつこい!
🖤だって…!
🩷ってなんで喧嘩してんの!?
俺が買い出しから帰ってくると店の真ん中で口論している蓮と康二くん
俺は必死で仲介に入った
🩷こらっ!2人とも!
🩷何があったのか知らないけど1回やめな!
🖤だって兄ちゃん聞いてよ!
🖤さっき通した男のお客さん見て男前とか言ってきたんだもん!
🧡それはごめんやん!
🧡でもほんまにここら辺やと見たことないくらい男前やったんやもん!
🖤ほらまた言った
🖤俺以外の人のことかっこいいとか言った
🖤康二くん酷い
🧡だからっ…!
🩷あー!もういい!
🩷2人とも1回落ち着いて
🩷とりあえずごめんなさいしろ
🩷お互い な?
🧡…
🖤…
🖤🧡)ごめんなさい…
🩷ん、それでよし
🩷ハグしろ
🩷仲直りのハーグ
🧡(ぎゅ)
🖤(ぎゅ)
🖤康二くん…ごめん
🖤俺が言いすぎた
🧡俺こそごめん
🧡蓮くん以外の人のことかっこいいとか言って…
🧡でもっ!俺の中で1番かっこいいのは蓮くんやから…
🖤ありがとう…
🖤俺もっとかっこよくなるね
🧡これ以上かっこよくなってどうすんの…
🩷……
🩷(何を見せられてるんだろう)
🩷(ってかこの辺りでは中々見ない男前って…どんな人だろう?)
🩷(まあ多分亮平にはかなわないだろうけどね)
🩷ねぇ2人に話があるんだけど
俺は夕食を食べ終わった後の2人にそう告げた
もちろん話すのはこの家を出ていくということについて
🖤なに?兄ちゃん
🧡どうしたんー?
🩷俺さこの家を出ていこうと思うんだ
🖤え…なんで
🩷やっぱ2人で一緒に暮らした方がいいだろうし!
🩷付き合ってる2人とずっと一緒に住むのもな?笑
🧡俺らは全然気にしないですよ!
🖤そうだよ!兄ちゃんも一緒に…
🩷いーの!いーの!
🩷2人には幸せになってほしいからさ
🩷住むところももう決めたし、近々この家を出ようと思ってる!
🩷もう決めたことなんだ!
🖤兄ちゃん…
🩷そんな悲しそうな顔するなよー!
🩷会えなくなるわけじゃないんだから!
🩷康二くんはお前が幸せにしてあげるんだ ぞ!
🖤でも兄ちゃんは?
🖤大事な人とか…いないの?
🩷……いるよ
🩷すっごく好きだった人
🩷もう…会えないんだけどね
🩷わぁ…懐かしいなぁ…
家を出る前日の夜
俺さ初めて亮平と出会ったあの川に来た
最後にどうしてもここに寄っておきたかったのだ
🩷今日は月が綺麗だなぁ
🩷初めて会った時もこんな空だったっけ?
🩷亮平…元気にしてるかな
しばらく懐かしんだ後に俺は持ってきていた狐の面を被り、両手に鈴を持って舞を始めた
久しぶりすぎて中々体が動かないけれどこうしているとあの日のことが頭に思い浮かぶ
月が俺達を照らしていたあの日を
一時期は思い出したくもなかった
亮平を好きな自分を忘れたかった時もあったけれど
🩷亮平のこと…好きになれてよかった
今では心の底からそう思える
俺は月を見上げて亮平と過ごした思い出に浸った
🩷(そろそろ帰ろうかな…)
そう考えながら狐の仮面を取った時だった
?)素敵な舞だね
突然後ろから聞き慣れた声が聞こえた
思わず耳を疑った
でも絶対間違いじゃない
何度も聞きたいと願った大好きな人の声
🩷(嘘でしょ… なんでここにいるの…)
声の主を分かっていながら振り返ることが出来ない
🩷なんでっ…なんで…
🩷(ポロポロ)
泣きたくないのにどんどん涙が溢れて止まらなくなった
相手の顔を見たらもっと泣いてしまいそうで俺は下を向いて泣くのを堪えることしか出来ない
すると突然後ろから抱きしめられた
大好きな人の匂いで包まれる
余計に涙が出そうになった
🩷っ…ぐすっ…なんで…なんでっ…泣
?)大介…こっち向いて?
俺はゆっくり後ろを振り返った
そこには月明かりに照らされている大好きな人がいた
💚大介…会いたかった
💚ようやく見つけたっ…
🩷亮平…なんで…
💚勝手に俺から離れてっ…いなくなろうとしないでよ
💚俺がどれだけ心配したと思ってるのっ…泣
ああ…亮平だ
夢じゃない
ずっと会いたかった亮平が今目の前にいる
🩷ごめん…ごめんねっ…
🩷亮平ごめんなさい…
💚もう謝らなくていいから
💚とにかく…
💚また会えてよかった
亮平は俺を抱きしめる腕をより一層強くしてきた
その手はぶるぶると震えていて亮平がどれだけ俺を心配していたかが伝わってきた
🩷うん…ありがとうっ…
🩷俺っ…本当はずっと亮平に会いたくて…
🩷元気にしてるかなってずっと気になってて…泣
💚大介が近くにいないのに…元気に過ごせてたわけないじゃん
💚俺には大介がいないとだめなのっ…
🩷っ…うっ…りょうへぇっ…グスッ
🩷勝手にっ…いなくなってごめんなさいっ…
🩷俺のせいで亮平に迷惑かけたくなくてっ
💚かかってない
💚俺が望んでああしようとしたんだから
💚何も心配しなくていいんだよ
🩷…ほんとにっ…?
💚ほんと
💚もう俺から離れないって約束して
頭上では月がこちらを覗きながら口付けをする俺達をずっと照らし続けてくれた
コメント
8件
次こそ、、、次こそ、、!!!!!付き合えぇぇ、、 あ、あけましておめでとうございます♪今年もよろしくお願いします
次こそはあべさく付き合う!? めめこじも尊い…
今回は長続きするねぇ〜! ま、楽しみが増えて嬉しいけど!!