普通の警察官諸星明は変わり者の女性 上杉桜と出会い 自宅に連れて行くついでに彼女に食事に誘われるのだった。
「お母さんただいま〜お客さん連れてきたよ」
玄関を開けるとエプロンを見にまとった女性が出迎える。
「おかえりなさい…あらっ」
「どうも」
女性は桜の掴みその場に土下座させる。
「この子がまた迷惑を」
「いえ…」
桜がジタバタしていると玄関からスーツを着た男性が後ろから出てきた。
「ただいま〜おっまたやったな 桜」
男性はニコニコ笑う。
(なんなんだ)
そして夕食6人ぐらいの食卓テーブルを囲みながら自己紹介をする。
「お父さんの上杉菖蒲 食品会社の部長でお母さんの柚 そして妹の桃と弟の藤」
「どうも…」
妹の桃は恥ずかしそうにしていた。
「初めまして 私は諸星明一応警察です……娘さんの家まで同行させていただきました」
諸星はコロッケを一口食べる。
「桜 また警察のお世話になって…」
「お母さんあのね…今日 異星人の男の子が地球人の男の人に変なことされそうになったからつい」
「だからって暴力はダメよ」
「……」
母に叱られしゅんとする桜を横目に父親の菖蒲は言う。
「まぁいいじゃないか その子助かったんだろう」
菖蒲はテレビをつけるとニュースのアナウンサーが宇宙人のニュースをまとめていた。
【今日未明 パタ星人の地球植物の密輸販売について政府は法的強化を進める模様】
「どうせ反対派圧力でなかったことになるわよ」
柚は顔を顰めていると明は複雑な表情でお汁を眺めていた。
(……これが現実か……)
そう思っていると部屋の明かりがチカチカし出した。
「あらっ電気が…お父さん」
「いや前に変えたはず…」
そして次の瞬間電気は完全に消え、地震のような地響きが一家と明を襲う。
「きゃぁぁぁ」「うわぁぁ」
そして地響きが鳴り終わる同時に声が聞こえる。
【怪獣警報怪獣警報 安全を確認しすぐに避難してください】
「怪獣!?」
明は目を見開いた。
都市部では悲鳴を上げながら逃げ惑う街の人々に溢れかえっていた。その怪獣は鉱石によく似ており集めた光でビームを乱射しビルを次々に破壊して回った。
その頃 上杉家は自衛隊に連れられ一次避難場所にそして諸星は政府の人間と連絡を取り合っていた。
「あの鉱石みたいな怪獣の様子は…」
[解析した結果地球上には存在しない未知の功績であることがわかった 今自衛隊が向かってる]
自衛隊が謎の怪獣を退治するために戦車を動かす。
「キララー」
街を破壊する怪獣にミサイルを打つが全く歯が立たない。
「全く聞きません」
「バカ野郎 ここで諦めたら終了だぞ」
怪獣は戦車や戦闘機をビームで破壊する。
「ああっ!!12億円の戦車と52億の戦闘機が」
「やばい」
怪獣はビームで近くにいる自衛隊を全滅させた。
「キララーキララー」
そしてその情報は諸星の耳に届いた。
「なんだと…自衛隊がやられた」
諸星は冷や汗をかいた。
その頃避難所で避難していた上杉家は眠っていたが危機を察した桜はみんなを起こさないようにゆっくり外に出る
誰もいないところでハートのペンをポケットから取り出し叫ぶ。
「やぁ!!!!」
自衛隊はやられ街は炎の渦に巻き込まれるSNSでは日本の終わりや世界の終わりに対するネガティブなツイートがされていた……が
「あれは何」
暴れ回る鉱石怪獣にドロップキックをかます白い巨人。
その姿は女性のようなしなやかな体と白い肌猫耳ツインのような触覚 最大の特徴はハートの宝石のような目……
その姿はテレビやSNSでも中継されており諸星は急いで階段をあがりその巨人を見た。
「あれは…あの日の巨人……」
鉱石怪獣はその存在に気づきビームを放つがその巨人はビームを跳ね返し、怪獣に当てる怪獣に亀裂が入った後ハートの目が光り輝きそこから虹色の光線を放つ。
怪獣は光線により体にヒビが入りたちまち砕かれた。
そして砕かれた破片は光の粒子となり巨人に吸収され、巨人は全身を光り輝かせ壊れた街を直しその場から飛び去った。
「……またお目にかかれるとはな…」
諸星は笑う。
そして桜は避難所に戻りSNSを開きツイートする。
『正体はまだわからないけどあの巨人の名前知ってるよ……クリオ・リマキナ』
桜は安心したように空を見上げた。
場所は変わりある会社
一人でお茶を楽しむ黒いドレスを着た少女
「現れたのね」
その横の髪の長く白い髪の男性
「そうだよ テルキアが鉱石怪獣送りつけたみたいだけどね……案の定やられたみたい」
「そうなの……まぁいいわ…」手元のローズヒップティーを飲み干す。
「久しぶりに楽しめそうね」
そして同時刻
「謎の巨人クリオ・リマキナ……」黒い肌のスーツの男性がスマホを見ながらつぶやいた。
「怪獣災害の時に行方不明になった白き巨人が再び現れたと……社長に連絡しよ」
謎の巨人クリオ・リマキナの情報は世界いや宇宙にまで広まった。
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