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創鈴高校の恋事情

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創鈴高校の恋事情

7 - 絃灯6 最終回 愛しい君へ

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2024年08月11日

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「あ、言っちゃった」

言うつもりのなかった、言葉を放ってしまったことに衝撃を隠せない。

俺、今なんて言った?

「…灯鞠、さっきのって本当の気持ち? 」

驚いたような顔をして絃歌が呟いた。

ここまで言ってしまったならしょうがない。俺の気持ちをさらけ出すしかないようだ。

「俺、絃歌のことが好き。ずっと前から。でも、絃歌に恋人がいると思って、悲しくなって涙が出てた。」

「その、好きっていうのは…」

「恋愛的な好き、だよ。キスとかしたいし、それ以上も全然したい。 」

絃歌は目を丸くした。余程驚いているように見える。

「…ごめん。幼なじみからこんなこと言われても、気持ち悪いよな。やっぱ忘れて」

「忘れてとか言うなよ!俺も灯鞠のこと好きだ!!」

手首を握られて言われた。

俺の目元には涙が溜まっており、頬を伝う。

「で、でもだって。」

「家に居たのは、従姉妹の姉ちゃん。心配させてごめん。俺も、俺も灯鞠のこと好きだ。」

急な展開に脳が追いついていない。

絃歌が俺なことを好き?どうゆうことだ?

「好きって、いつから」

「気づいたのは最近のこと。最近はさ、先輩達から女を紹介させられるのが多くて。色んな人と関わってみたけどいつも頭に居るのは灯鞠だった。」

予想外のことに理解が追いつかない。

「で、でも俺男だし。絃歌の好きな可愛い子にはなれないよ。 」

「灯鞠は可愛いよ。俺が関わった人の中で一番可愛い。」

「俺なんかで、いいの?」

「灯鞠がいいんだよ。」

俺の叶いようのなかった恋が、叶ってしまった。

安堵なのか、嬉しくてなのか、また涙が出てきた。

「灯鞠は泣き虫だなぁ。」

笑って絃歌がそういうと、口に軽くキスをした。

「好きだよ、灯鞠」

今度からは、恋人としての絃歌に悩まされるかもしれないと、頭を抱えた。

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