「キーンコーンカーンコーン」
学校中に朝のチャイムが鳴り響く
「はぁ…今日は朝から変な夢を見たから気持ちが乗らないな…」
今日はいつもよりやる気が低い。
「やっほ!竜一おはよー」
後ろからクラスメイトの田中みゆが声をかけてきた。
俺が絶賛片想い中の女の子だ。
「なにその顔。朝しっかり顔洗ったの?」
竜一の顔は真っ青だ。
「あぁ…大丈夫だって」
大丈夫と言ったが正直体はきつい。
「はぁ、昨日の夢なんだったんだよトラウマになるわ」
教室に入り自分の席に着く。何人かが心配そうな顔をしているのが見えるがそこからの記憶はあまりない。
授業中はずっとぼーっとしていた。
「明日の授業はハサミとノートが必要だからなー」
先生が明日授業に持ってこなくちゃいけないものを言ってる。
「あ、おれハサミに家なかったな。帰りに買っていくか
」
昼は親が作ってくれた弁当を食べた。
「あぁーうまっ」
大好物がたくさん入っているがひとつだけ苦手なものが入っていた。
「げっ、なんでこんなに人参入ってるんだよ」
….,.
気づいたら今日の午後の授業も終わっていた。
「あれ?はやっ」
すごく疲れてるみたいだ。
「帰るか」
学校から出ると、もう日が落ち、辺りは薄暗くなっていた。
まだサッカー部や野球部は練習をしている。
帰る途中、明日の学校の授業で必要なハサミとノートをコンビニで買い、そのまま帰宅した。
その日も母が作ってくれた晩御飯を食べ、風呂に入り就寝した。
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