ほのかだよっ!!
つづきですっ!!
そろそろはなすことがなくなってきました、、、
数週間後。
都内の一室。
スタジオではなく、会議室。
いつもの楽屋とは違う、少しだけ張り詰めた空気が流れていた。
大きなモニターに映し出されたのは、ある企画書のタイトル。
「Snow Man Special Outdoor Live “空の下で、また会おう”」
静かに資料に目を通していた阿部亮平が、ページをめくる手を止める。
「これ……本当にやるんだ。屋外で、ファンと向き合うライブ。」
「うん。あの子の手紙を読んで、ずっと考えてた。
ドームみたいな大きな会場もすごいけど、もっと近くで、空の下で、直接“ありがとう”を伝えたいなって。」
そう語ったのは岩本照だった。
リーダーとしての静かな決意が、言葉の端々に滲んでいた。
「でも、屋外ライブって、いろいろ大変よな。天気もあるし、音響も限られるし……」
向井康二がちょっと不安そうに言うと、
「だからこそ、やる意味があるんじゃない?」
目黒蓮が続けた。
「自然の中で歌うって、すごくシンプルだけど、心に残る気がする。
それに……あの手紙の子みたいに、会場に来られない人にも、何か届けられる方法を考えたい。」
「配信とか?」
渡辺翔太が口を挟むと、ラウールがぱっと顔を上げた。
「……ドローン使って、空撮とかどう? 会場にいる人にも、いない人にも、“空”で繋がってるって思ってもらえるような演出。」
「いいねそれ!」
佐久間大介が身を乗り出す。
「俺、ドローン操縦の免許取っちゃおうかな?」
「やめとけ、絶対事故る」
深澤辰哉のツッコミに、会議室に笑いが広がった。
だけど、その笑いの中には確かな熱があった。
今、彼らは本気で“次のステージ”に向かって動き出している。
宮舘涼太がゆっくりと手元のノートに「夢の続き」と書き込む。
「きっと、あの手紙を書いてくれた子だけじゃない。
いろんな場所で、いろんな思いを抱えて、それでも応援してくれてる人がいる。
そういう人たちに、今度は俺たちから会いに行こう。」
全員がうなずいた。
会議が終わる頃、岩本がふと口にする。
「“空の下で、また会おう”――このタイトル、誰かの願いそのままだよな。」
窓の外には、秋の柔らかい陽射しと、高く澄んだ空。
9人の目には、その空の先に広がる、新しいステージが見えていた。
コメント
1件
文才がありすぎる…すごい…