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番外編一話
↓この部分だけは読んでほしい↓
この回は本編とは少しだけ繋がりがありますが、苦手なら読まなくても特に問題ありません。ですが読んだ方が良いのは確かです。
投稿主がジェヴィタナ好きなので、スプランキーの物語に少しだけぶっこもうかなと。本編でも、その二人を中心に物語を進めていく気です。以上がお知らせでした。
では番外編の本編へどうぞ
ジェヴィン「………タナーさん。」
木の下で、何やら深刻そうな顔をしたジェヴィンがタナーに話しかける
タナー「どうしたんだ、ジェヴィン?」
キョトンとした表情で、ジェヴィンに聞き返す。
ジェヴィン「…私、知ったんですよ」
タナー「知ったって、何が?」
ジェヴィン「明日、起きる事故…いや、事件です」
タナー「どういうことだよ」
納得のできない様子のタナーを見て少し申し訳なくなったジェヴィンは、単刀直入に自分がわかったことを言うことにした
ジェヴィン「説明するとなると少し難しいんですが…」
もどかしい様子で、ジェヴィンが身振り手振りをする。
ジェヴィン「昨日、祈っていたら頭の中になにか入ってきたんですよ。」
ジェヴィン「物理的なものではなく、言葉が」
ジェヴィン「神のお告げか何かだと、私は思っているんですが…その内容が」
ジェヴィン「明日の朝、「彼」が現れ、皆の姿を恐ろしいものに変えてしまうと。」
ジェヴィン「具体的に、私が何をすればいいかなどはわからなかったんですが…」
ジェヴィン「皆が危険な目に遭うかもしれない。でも、私一人じゃ皆を守り切ることは不可能です」
ジェヴィン「なので、あなたに相談しました」
タナー「……うーん」
タナーは話の内容の理解はできたようだが、情報量が多く整理ができていないようだった。
それを察したジェヴィンは
ジェヴィン「……簡潔に言うと」
ジェヴィン「明日「彼」が現れて私たちを襲ってきます。その「彼」から、自分たちと他の方達の命を守りたい。それが私があなたにお願いしたいことです」
ジェヴィン「一緒に、戦いませんか?」
タナーは帽子を深く被り直したあと、正義感あふれた瞳でジェヴィンを見つめた。
タナー「………ああ、もちろんだ!」
ジェヴィン「……嬉しいです」
ジェヴィンが控えめに微笑んだ
ジェヴィン「では,あともう一つ」
ジェヴィン「今日、私の家に来ませんか?一緒に向かうのなら、すぐ会えた方がいいと思いまして」
タナー「ん………まあ、いいけど」
タナーは、ジェヴィンが僅かに自分に寄せている気持ちに気づいていた。自分自身も、ジェヴィンのことが気になっているから。たぶん、ジェヴィンもうっすら気づいているのだろう。
家に誘われた時、タナーは嬉しかった。気になっている人の家に行ける!もちろん明日起きる「事件」や「彼」のことも胸につっかえているが、タナーにはもっと悩んでいることがあった
ジェヴィンも、タナーも男である
許されるのだろうか
気付かないうちに、タナーは腕を組んでしかめっ面をしていたようで、ジェヴィンに心配されていた。
すると急に、ジェヴィンがフッと息を吐くように笑って
ジェヴィン「きっと赦してくれますよ」
と言った
タナー「俺の心かなんか読んだのかよ」
ジェヴィン「神のお告げですよ。」
タナー「お前が信仰している神様は、なんでも知っているんだな」
ジェヴィン「人が困っている時を見過ごすほど冷たい方ではないので。」
二人は、ある程度の距離を取った状態で、ジェヴィンの家へ足を進めていった
もともと夕方近くだったので、家に着いた時にはもうすっかり辺りは暗くなってしまっていた。
二人はとりあえず、大きなソファに腰掛けた。
ジェヴィン「………タナーさん」
タナー「…何だ?」
ジェヴィン「私は、貴方を救いたいんです」
そう言った後、ジェヴィンは帽子に隠れた目をじっと見つめ、タナーの手の上に自分の絵を添えた。
ジェヴィン「正義という正しさのもとに、自分を犠牲にしてでも他の方を助けようとする貴方を」
タナー「ジェヴィン…?」
ジェヴィン「私が、祈ります」
ジェヴィン「願います」
ジェヴィンは苦しそうな表情で、自身の胸のあたりをギュッと掴んだ。
ジェヴィン「明日起きる出来事からも、その出来事が終わった後でも、できることなら……」
ジェヴィン「貴方に傷ついてほしくない」
彼の細い指先が、タナーの指を撫でる。緊張と期待、不安という矛盾したような感情が混ざり合ってくる。
ジェヴィン「貴方といると、落ち着くんです。」
ジェヴィン「赦してくれるでしょうか」
もうすでに、タナーはソファの上で仰向けになり、ジェヴィンが馬乗りする状態になっていた
二人とも、呼吸が荒い。
数秒間の沈黙が起きた後、震える声でタナーは言った。
タナー「その、神様が許してくれるかはわからないけど…」
タナー「俺は、信じてみようかな。君のことを」
ジェヴィン「……嬉しいです」
目を細め、うっとりとした目つきでタナーを見つめる。
すでにどちらも焦りで汗が止まらなかった。
冷や汗も含まれていたであろう
お互い赦しあってはいるが、やはり、心の底ではダメなのではという声が聞こえてくる
だが、ここまできてしまった。理性のたがが外れてしまっていた。ジェヴィンがタナーのシャツに手をかけた。
タナー「あ……」
一つ一つ、丁寧にボタンを外していく
タナー「あぁっ……」
すぐに、タナーの胸元が出てきた。
すると、次はタナーがジェヴィンのローブに手をかけ、
タナー「じゃあ…お前も脱げよ」
とローブをパーカー状に固定していた留め具を外した。
ジェヴィン「目を閉じてください」
素直に従い、タナーは目を閉じた。
どちらの手も、小刻みに震えている。
次の瞬間、タナーの唇に、暖かく、湿った唇が重なった。
タナー「んぐっ」
体がビクッと跳ねた
ジェヴィン「目を開けてもいいですよ」
だが、タナーは目を開けなかった。
次ジェヴィンがすることに、期待をしていた。
ジェヴィン「………」
ジェヴィンの舌が、タナーの胸元にぴとりと当たった。
そのまま、ゆっくりと首筋へ舌を這わせていく
タナー「あ………あひっ…」
涙目で赤面したタナーの頬に、温かい息がかかる。
ジェヴィン「あぁ…タナーさん……。愛しています」
普段の様子からは想像できないような情けない声で、ジェヴィンが泣きながらタナーに抱きついた。
タナー「…俺もだよ………!」
二人は察した
今から始まるのだ
タナーの脚を両腕で支えながら、ジェヴィンはその体を見下ろしていた。
わずかに汗ばんだ首元、、火照った頬、そして――綺麗な潤んだ瞳。
ジェヴィン「……では、準備は…よろしいですか?」
タナー「…聞くなよ…早く…もう……」
その一言に、ジェヴィンの目が細くなる。
獣のような衝動ではない。けれど、祈りにも似た確かな欲望が、そこにはあった。
腰をゆっくりと寄せ、指で何度も柔らかく広げていた場所へ、自身を宛てがう。
先端が、熱を帯びたそこへ沈みかけた瞬間――タナーの腹がぴくりと跳ねた。
タナー「っあ…お、おい、やっぱ、ちょっと待っ」
「タナーさん。……力を抜いてください。」
ジェヴィンは囁くように言いながら、ゆっくりと、だが確実に、奥へと押し込んでいく。
ぬるりと締めつけるその感覚に、彼自身も小さく息を呑んだ。
ジェヴィン「こんな、感覚…初めてです…」
タナー「っっ……ぁあっ…んっ……くそっ……こんなの……っ、」
ジェヴィン「大丈夫……貴方の身体が、私を……受け入れようとしてくれて……」
ずぶ、ずぶ、と音を立てながら、ジェヴィンのものが全て埋まっていく。
最奥へ到達した瞬間、タナーの口から甘い悲鳴のような吐息がこぼれた。
タナー「はっ……ぁ、ああ……っ、入った……のか、これ……全部……?」
ジェヴィン「ええ、すべて……あなたの内に」
ジェヴィンの指がタナーの頬を撫でる。涙のような汗をぬぐいながら、彼は微笑を浮かべた。
そして――ゆっくりと、腰を引き、再び沈める。
タナー「っ、あ……ああ…っ、ジェヴィン、そこ……」
動きは、だんだん速くなっていった。
ジェヴィン「ここが……あなたがいちばん、感じる場所ですか……?」
ピンポイントで、タナーの敏感な箇所を擦り上げるように突き上げる。
硬く熱を持ったそれが、奥から押し広げ、打ちつけてくる。
タナー「やっ……だ、声……出る…」
ジェヴィン「出してください。今夜だけは……あなたの声も、体も、体温を…すべて、私に預けてください。」
ぬちゅっ、ぐちゅ、ぐちゅ…
背徳的な音が、夜の静寂を破って響く。
タナーの脚はガクガクと震えたり、ピンと伸びたり。全身がジェヴィンを締めつけ、受け止め、耐えようと必死だった。
ジェヴィン「……美しいです…。タナーさん。私の信仰の象徴のようで……」
ジェヴィンは、神を信じる者のはずなのに、今この瞬間、彼は神ではなくタナーを信じ、求めていた。
深く、速く、欲に支配された獣のような動きではない。だが、祈るように丁寧だ。
タナー「っ、んあ……もう、無理……俺、イきそう……っ、」
ジェヴィン「……ならばっ…、共に堕ちましょう……神の赦しのもとに。」
腰が深く沈み、一度、限界まで根元を押し込んだその瞬間――
タナーの全身が震え、ジェヴィンの白濁が腹に飛び散った。
タナー「ぁああッ……あっ……」
内部が強く締まり、ジェヴィンもついに奥へと一気に達する。
ジェヴィン「んんっ…あっ、…はぁ……っ」
ビクン、と痙攣したように震える身体を、すべてタナーの中へと捧げた。
タナー(終わった…全部…)
タナー(でも…なんか…物足りない…)
ジェヴィン「………申し訳ございません、タナーさん」
ジェヴィン「私は………一度だけじゃ……この渇きは潤わないようです」
腰を動かさないまま、タナーの額に唇を落とした。そのまま頬、首筋、鎖骨の順に、愛しむように口づけを連ねていく。
ジェヴィン「あまりにも……、心地よかったので…っ」
タナー「くそ…っ、そんな真顔で言うなって……」
タナーが顔を逸らそうとすると、ジェヴィンは優しく顔をとらえて、もう一度その唇を塞いだ。舌を絡めながら、下半身のものをゆっくりと、抜いていった。
タナー「おまっ、……まだ…抜いてなかっ…!」
ジェヴィン「お願いします。まだ貴方の奥には私の熱が残っています。どうか、もう一度だけ…」
懇願するような瞳と、目に浮かんだ涙、顎まで沿っていった汗に、ジェヴィンの本気さが伺える。
タナー「…わかったよ」
目を逸らしながらぶっきらぼうに、だがどこか期待をしているような眼差しでちらっとこちらを見たのを確認すると、ジェヴィンは
ジェヴィン「………では」
と、また下半身を中に入れ始めた。
ぬるり、と濡れた音が再びリビングに響いた。
動きは先ほどよりも少し速くなっている。 だがより深く、執拗に、タナーの敏感な部分を抉るように責めていく。
タナー「っはぁ、はっ、………あぁっ…も……むり……また…く……る…っ」
ジェヴィン「構いません。貴方の限界が来るまで、私は止まりません」
ジェヴィン「願っていますから…」
森の中で歌っていた時の澄んだ顔はどこにいったのだろう。その面影は、もうなかった。 だが、そんなのどうだっていい。今起きていることの情報を整理するので、手一杯だ。
ぬちゅっ、くちゅっ、と、粘着質な音が聞こえるたびに、二人の体は上下し、脚は壊れた操り人形のようにぎこちなく震え、ジェヴィンの名前を一心に、甘い声で何度も呼ぶ
タナー「あっ、ジェヴィ………んんっ……」
タナー「がっ…はぁ……っ、」
タナー「やぁ……も、また…い、くっ、ジェヴィン………っ。」
ジェヴィン「あ……っは、はい…私も…貴方と共に…」
打ちつけた最後の数回で、ジェヴィンのそれは深くまで沈み、再びタナーの奥で達した。
ジェヴィン「んんっ……はっ、はぁぁ………、本当に、貴方は……っ、罪深い…ですね。」
吐息混じりに囁いたジェヴィンの低い声が、タナーの耳元で響いた。
タナー「っ…あっ…がァ…」
タナー「罪深いのは…お前だろ………っ。俺…っ、もう……動けな……い…っ。情けない……」
タナーが苦笑か、微笑かわからない小さく笑うと、ジェヴィンも僅かな笑みを浮かべた。
ジェヴィン「では、本当に最後に……一つだけ」
もうすでに疲れ切っていたタナーは、小さい声で言った
タナー「この…っ、体力バカが…」
タナー「…何だよ」
ジェヴィン「また、目を閉じてもらってもよろしいですか?」
タナーは「またか…」と少し呆れながらも、ぎゅっと目を閉じた
ジェヴィン「少し、痛いかもですが…我慢してください」
タナー「痛いって…、どういう」
ジェヴィン「で…は、」
ジェヴィンが少し大きめに息を吸うと、タナーの首に少しだけ噛みつき、吸い始めた。
タナー「…いった?!?!」
ジェヴィン「申し訳ございません…ですが…どうしてもやっておきたくて」
タナー「…じゃあ、自分もされても文句言えないな?」
ジェヴィン「…はい、もちろん。」
タナーも、ジェヴィンの首筋に歯と唇を押し付け、赤くぼんやりとしているが、はっきりした跡を残した。
ジェヴィン「痛……っ、」
ジェヴィン「でも、これできっと、しばらく消えないでしょうね。」
タナー「…ああ」
落ち着きを取り戻した二人が周りを少し見渡してみると、ソファはもちろんのこと、床や近くの机まで濡れていた。
タナー「……家、汚してごめん」
ジェヴィン「……いえ、私が悪いので…」
タナー「…そういえばさ」
タナー「明日起きる事件のこと、もっと詳しく教えて」
ジェヴィン「…そうですね。夕方話した時は、色々やっておきたいことがあったので会えませんでしたが…」
現れると、皆の姿を酷いものに変えてしまうと言う「彼」の名前はブラック。
真っ黒なスーツとシルクハット、人を蔑むような目つきに、白いネクタイが特徴で、身長が高く、大量の触手を扱ってくるそうだ。
また、ブラックが現れると、地面の草や花は朽ちて暗くなり、空は赤黒く変色して、目玉が浮かんでいるような様子になる。
ジェヴィン「…のですが、実のところ、うろ覚えだったのであまり覚えていません。他にも、何か情報があったような気もするのですが…」
タナー「いいや。大丈夫。十分な情報量だ」
タナー「保安官の名において、みんなを助けないわけにはいかない」
ジェヴィン「……本当に…本当に、無理はしないでくださいね。死んだら元も子もないんです。お願いですから…自分を…大切にしてください」
必死な様子で手を合わせ、悔しそうな表情で泣いているジェヴィンを見たタナーは、机に置いてあった帽子と拳銃を手に取り…
タナー「心配しないでくれ…。」
と、真剣な眼差しでジェヴィンの目を見つめた
ジェヴィン「必ずや、お守りいたします」
二人は暗い部屋で、僅かなオレンジ色の光が当たって見える、僅かな希望に満ちた瞳を見て、
「「生きて帰ろう」」
そう決心して
また深く、お互いを見つめあった