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あの後、おじさんは大きなため息をひとつ着いたあとに、また明日も来るからなと爽やかなほどの笑みを浮かべて去っていった。


「……アイビー、怪我、痛い?痛いよね……ごめん、守れなくて」

「スカビオサは悪くないよ。どうせ、いつまで持つか分からない命なんだ。守る必要だってないよ。スカビオサは私より自分の命を大切にして欲しいかな」


アイビーが花が咲くように笑う。

いや、枯れるようにの方が正しいか。


「アイビー、あのね、僕、昨日考えたのだけれど」

「何を?」

「君と死ぬのも、悪くないと思ったんだ」


言った瞬間、アイビーは目玉がとび出そうなほど目を見開いた。

まぁ、そりゃ昨日死にたくないと泣きわめいていた奴が、死ぬのも悪くないなんて言い出したらこうなるだろう。


「昨日、アイビーに窓に体を押し付けられた時、もちろん恐怖や死に対する抗いも感じたが、同時にアイビーと死ねたらなんて、考えた」

「……本当に?」

「本当に。芋揚げを作っている時にね、思ったんだ。この芋に毒を盛れば、僕が作った芋揚げを食べてアイビーは死んでくれるのではないかって。最低だよね」


自嘲気味に僕は笑う。

僕は人殺しと同じ思考になってしまったのかもしれない、狂ってしまったのかもしれない。


「……最低じゃない。私も、他の人に殺されるなら、スカビオサに殺されたい」

「……僕が狂ったのは君のせいなのだから、責任、取ってくれるかい?」

「……もちろん、というか、取らせてちょうだい」


僕の運命は君に任せる。

そして僕は君に口付けをした。

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ぁぁぁぁぁめっちゃ好きぃぃぃ

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