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「……で、つまりどういうこと?」
ミナミが言った。
彼女は今、自分の部屋のベッドに座りながら、カメラに話しかけている。
「最近さ、ずっと一緒にいた“あの子”……動画の中だけじゃなくて、現実にも出てきちゃってる気がするんだよね」
実はこの数日、ミナミは何度も夢に同じ女の子が出てきていた。
白いセーラー服を着た、表情の読めない少女。
「名前、呼ばれたんだよ。“ミナミちゃん”って。しかも、“また動画撮ろうね”って……」
怖い。けど、不思議と嫌な感じはなかった。
「……もしかしてこの子、うちらのチャンネルのファンなのかもって」
ハルカにその話をすると、彼女は目を輝かせた。
「えっ!?それめっちゃ熱いじゃん!心霊系“ガチの視聴者”!? もしかして幽霊界にもファンいるの!?」
「ポジティブすぎん!?」